山口剛、男子フリー97キロ級決勝進出…恩師の新日・永田に“敬礼”

新日本プロレスの現役レスラーでもあるブシロードクラブの永田裕志監督(左)は、初の世界選手権代表入りを決めた教え子・山口剛(右)とトレードマークの敬礼ポーズで喜びを分かち合った
新日本プロレスの現役レスラーでもあるブシロードクラブの永田裕志監督(左)は、初の世界選手権代表入りを決めた教え子・山口剛(右)とトレードマークの敬礼ポーズで喜びを分かち合った

◆レスリング 全日本選手権第2日(21日・駒沢体育館)

 男子フリースタイル97キロ級準決勝で山口剛(28)=ブシロード=が世界選手権同級代表の赤熊猶弥(26)=自衛隊=を4―0で破って22日の決勝戦に進出した。昨夏のリオ五輪予選前に負傷して同予選出場を断念。一時は現役も引退し、所属先の関連会社で営業マンとして働いた。4月に現役復帰した苦労人が“大一番”で復活Vを狙う。

 世界選手権97キロ級代表の赤熊を終始、パワーで圧倒し4―0。決勝進出を決めた山口は、大粒の汗を満足そうに拭った。「世界選手権に出た人に力で負けなかったのは大きい」

 昨年5月、右太もも裏の筋肉を部分断裂し、全治4か月以上と診断された。同月のリオ五輪最終予選出場を断念。その後は現役続行の道も諦め、所属先の関連会社で営業マンとして働き始めた。

 しかし、監督を務める新日本プロレスの永田裕志(49)から同年秋頃に「おまえにはプロレスか、レスリングかの2択しかない」と説得されて復帰を決断。今年4月に再び選手として契約を交わした。夏までは階級転向を考えて減量し「一時は80キロ台まで体重を落とした」。復帰までの道のりは平らではなかったが「永田監督や周囲の支えがあって乗り越えられた」。

 2008年に電車内で痴漢を発見し、タックルを決めて取り押さえた経験も。真面目な性格なだけに悩んだが、もう迷いはない。「東京五輪を目指せること自体が幸せだと思う。東京に向けて一歩を踏み出せたかな」。22日の決勝も制して、歩みを確かなものとする。

 ◆山口 剛(やまぐち・つよし)1989年4月4日、岐阜県生まれ。28歳。13歳頃から本格的にレスリングを始める。岐阜・中津商を経て早大に進学。新日本プロレスの永田裕志に才能を見いだされ、2012年7月にブシロードクラブに第1号選手として加入。13年世界選手権では8位入賞。180センチ、97キロ。

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