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【有馬記念】「キタサンブラック 王者のままで~名馬への歩み~」<5>ライバル・サトノダイヤモンドが引き出した天皇賞・春でのレコード勝ち

キタサンブラック(手前)がレコードで圧倒し、連覇を決めた
キタサンブラック(手前)がレコードで圧倒し、連覇を決めた

◆第62回有馬記念・G1(12月24日・芝2500メートル、中山競馬場)

 淀の競馬場が、驚きに近い歓声に包まれた。17年4月30日、天皇賞・春。電光掲示板にレコードの文字が赤くともった瞬間だ。

 『3分12秒5』

 06年に歴史的名馬ディープインパクトが刻んだ記録を、0秒9も更新するコースレコード。同馬の主戦でもあった武豊が、驚きと称賛を込めて言葉を絞り出した。「しばらく、破られないと思っていたけど。昨年より馬が強くなっているので、昨年より速いペースで走らせたいという気持ちはあった。この馬しか耐えられないペースだと思う」

 キタサンブラックのキャリアで、最も数字的なインパクトの大きなレース。このパフォーマンスを引き出したのは、前年の有馬記念で首差敗れたライバル、サトノダイヤモンドだったと言える。

 「年度代表馬とはいえ、負けていましたから。あの馬に勝たないと、本当の一番とは言えないと思っていました」。調教師の清水久詞はホッとした表情で達成感に浸っていた。この年初戦の大阪杯から坂路3本乗りを導入したように、調教の強度を上げた。最高の称号を得てもなお、調教で妥協しなかったのは最強を証明するため。「改めて、強さを証明できた気持ちでしたね。鍛えたかいがありました。大したもんだ、と思いました」と胸を張った。

 担当厩務員の辻田義幸も「調教の賜(たまもの)だと思います」と指摘する1つの変化があった。「大阪杯やこの頃から、馬房での休み方が変わった気がします。もともとよく寝てマイペースでしたが、よりオンとオフがつくようになりましたね。しっかり寝て休んでいるな、という感じ。強い調教の中で、馬自身が自然に調整していたのかもしれません」

 すべての馬が、キタサンブラックの調教メニューに耐えられるわけではない。休み方も、超一流。自己管理能力の高さが、天井知らずとさえ感じる能力を引き出したと思わずにいられない。(敬称略)

競馬

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