【相撲担当キャップの目】協会の底力に期待 厳罰で暴力体質や自浄能力低さ払拭を

理事会に臨む貴乃花親方(中央)と八角理事長(手前)(右は春日野親方)
理事会に臨む貴乃花親方(中央)と八角理事長(手前)(右は春日野親方)

 元横綱・日馬富士関(33)による暴行問題を受け、日本相撲協会は20日、東京・両国国技館で臨時の横綱審議委員会及び理事会を開いた。危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)は会見で、被害者の幕内・貴ノ岩(27)=貴乃花=の聴取を19日に終えた事実を明らかにした。報告書によると、貴ノ岩は傷害を負わされるような理由は全くないものと考えていると証言したという。貴ノ岩には初場所(来年1月14日初日・両国国技館)を全休しても、3月の春場所は十両で臨める救済措置を取る。

 相撲協会は先月30日の前回理事会で「想定していない」としていた2横綱(白鵬、鶴竜)の処分に踏み込んだ。元日馬富士関は引退勧告相当とし、今後番付上位の力士が暴力を振るった場合の処分基準とした。07年の力士暴行死事件と同様、有識者を交えた再発防止検討委員会設置の意向も示した。問題発覚により再び指摘された角界の暴力体質や、自浄能力の低さを払しょくする意図が見え隠れする。

 八角理事長は会見で「暴力を振るうことは許されない。その場に居合わせて防げないのも責任がある」と処分の根拠を明かした。ただ、臨時横審の指摘を受けての措置。28日の臨時理事会では貴乃花親方の処分や聴取結果の報告はもちろん、全容の解明及び説明が求められる。年内決着への糸口が見えたものの、事態の収拾は道半ば。協会の底力を期待する。(相撲担当キャップ・網野 大一郎)

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