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【有馬記念】「キタサンブラック 王者のままで~名馬への歩み~」<3>16年ジャパンC最終追い切り抜群の「98点」本番で証明

◆第62回有馬記念・G1(12月24日・芝2500メートル、中山競馬場)

 『98点』。担当厩務員の辻田義幸は「よしっ」と心の中でつぶやいた。16年のジャパンCに臨む、当週追い切りだ。「キタサンブラックの状態に関して、黒岩ジョッキーがいつも分かりやすく、最終追い切りに点数をつけて伝えてくれるんです。あの時が一番高かったですね」

 調教役を担当する騎手の黒岩悠と、辻田の決まりごと。この点数が、究極の仕上がりを物語る。黒岩は現役最強馬のキャリアのなかで、自身の感触でMAXの出来だったレースを2つ挙げる。

 「菊花賞と(16年の)ジャパンCです。菊花賞は勢いがあり、若さにあふれる具合の良さ。ジャパンCと同じくらいの点数をつけられたけど、後々を考えて、まだ点数に余裕をもたせたはずです。ジャパンCは秘めたる闘志というか、研ぎ澄まされた感じ。完成に近づいているような。100点でも良かったんですけど、まだ先がありますからね」

 レースが証明した。先手を奪うと道中は2、3馬身のリードをとった。直線半ばで鞍上の合図で加速して、そのまま2馬身半差をつけての完勝だった。接戦をしのぐ形の多かった同馬が2着につけた着差としては、3馬身差をつけた2戦目(3歳500万)に次ぐもの。「『本当にこの馬は強いな』と改めて思いました。今までで一番強いパフォーマンスでした」。主戦の武豊も認めている。

 調教師の清水久詞の感慨も、ひとしおだ。「ダービーで完敗した舞台でもありましたからね。東京の2400メートルで勝てたことには、特別な思いがありました。あのメンバーで、あの着差。強いな、と思いました」。勝ち馬から2秒3差、14着の大敗。日本ダービーはキタサンブラック唯一の2けた着順だった。負のイメージを払拭するのに、十分すぎる勝ちっぷり。この年の年度代表馬に選出され、名実ともに頂点を極めるレースとなった。(敬称略)

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