林家木久扇、喉頭がん 声守るため放射線治療選択「面白くなって帰ってまいります」

 落語家の林家木久扇(76)が初期の喉頭がんと診断され、療養のため今秋まで仕事を休養することを21日、発表した。今月5日にレギュラー出演する日本テレビ系「笑点」(日曜・後5時半)の収録を行ったあと、検査を受け発覚。入院、手術はせず放射線治療で完治をめざすといい「より一層おもしろくなって皆様の前に帰ってまいります」と復活を約束した。

 「笑点」での明るい笑顔でおなじみの木久扇が、噺家(はなしか)の命ともいえる喉を守るため、がんと闘う。

 木久扇はこの日夕方、報道各社にファクスを送付し「7月初旬より喉に違和感があり、声が出にくい状態でしたが精密検査を受け、初期の喉頭がんとの診断を受けました」と報告。所属事務所によると、声を失う可能性がある手術ではなく、約1か月半の通院での放射線治療を選択した。木久扇は00年に胃がんで胃を3分の2程度切除しているが、今回は胃がんが転移したものではないという。

 20日に放送された「笑点」は、病院で診断を受ける前の今月5日に収録されたもの。すでに声が出ない状態だった木久扇は登場時に「一生懸命しゃべっているのに、声が出ないんです、木久扇です」とあいさつ。大喜利は隣の三遊亭好楽(67)に答えを耳打ちし代弁させるコミカルな様子で笑いを誘っていたが、その後、がんが発覚。「視聴者に心配をかけたくない」という木久扇の意思で、放送後の発表になった。

 日本テレビはこの日、「笑点」の19日収録分(7月27日放送予定)から9月13日収録分(10月12日放送予定)までの木久扇の欠席を発表。代役は立てずに空席のまま大喜利を続ける。「笑点」メンバーは、司会の桂歌丸(77)が肺疾患や帯状疱疹(ほうしん)などでの入院から復帰したばかり。落語ファンにはまたしても不安な離脱が続くことになった。

 木久扇にとっても「笑点」はライフワーク。初代・林家木久蔵を名乗り69年にレギュラーとなってからは黄色い着物のおバカキャラとして人気に。持ちネタの「いやん、ばか~ん」はレコード化、「木久蔵ラーメン」でラーメンブームの火付け役となるほか、番組で募った「木久扇」へ改名するなど思い入れのある番組であることから一日も早い復帰を望んでいるはずだ。

 高座や営業などの落語家としての仕事も当面の間休養する。木久扇は「より一層おもしろくなって皆様の前に帰ってまいりますので、それまでお休みをいただきたく思っております」と復帰への強い決意を語った。

 ◆喉頭がん のどぼとけの近くの、声帯がある場所(声門)にできるがん。声がかすれるなどの初期症状が出るため、早期発見がしやすく、声帯を残すために放射線治療が中心となることが多い。性別による発症率は男性が9割という。早期発見の場合、治療後5年の再発率は2割程度まで抑えることができる。

 ◆林家 木久扇(はやしや・きくおう)1937年10月19日、東京都出身。76歳。本名・豊田洋。60年「桂木久男」名義で落語界入りし、61年に林家正蔵門下へ移り「林家木久蔵」を名乗る。65年に二ツ目、74年に真打ちに昇進。07年9月に長男の林家きくおが「木久蔵」を襲名するにともなって木久扇に改名。十八番に「彦六伝」など。

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