佐村河内守さん、障害者手帳返還も 耳は「3年前から回復していた」

 「両耳の聞こえない作曲家」として知られていたが、11日未明に発表した謝罪文で聴力の回復を認めた作曲家の佐村河内守さん(50)に対し、障害者手帳を発行する横浜市が実態調査に乗り出すことが12日、分かった。近く本人と面会を行い、事実の確認ができ次第、手帳の返還も求める。18年間、ゴーストライターに代作させていたことが暴露され、耳が聞こえていたことも明るみに出た“現代のベートーベン”は近く謝罪会見を行う予定だ。

 連日報じられる佐村河内さんの疑惑に対し、ついに行政が動き出した。横浜市の担当者は事実を調査し、問題があれば聴覚障害2級の障害者手帳の返還を求める考えを示した。

 同市の林文子市長も会見で「制度にのっとり適切に処理していきたい」と言及。市職員が近く佐村河内さんと会い、事情を確認する。障害者手帳は一般的な聴覚検査で取得できるが、さらに精密な脳波検査も視野に入れる。市の医療機関によると「ABR検査」と呼ばれるもので、ヘッドホンから流れる音を受け、脳が反応して出す脳波を調べる。通常は自ら言葉が話せない乳幼児や高齢者らに施されるという。

 きっかけは、11日未明に報道各社に流された佐村河内さんと、代理人の弁護士からのFAXだった。全ろうだったはずの佐村河内さんが「3年前くらいから言葉が聞き取れる時もあるまで回復していた」と、うそを認め、「取り返しのつかないことをしてしまった」と謝罪。一方で、かつて全ろうになり、手帳を取得した時は聞こえていなかったのは「天地神明に誓って真実です」とした。

 佐村河内さんの告白を受け、田村憲久厚労相は障害年金の受給の有無を確認し、場合によっては返還を求める考えを示した。ゴーストライター問題は、国を動かす騒動になりつつある。

 佐村河内さんは、謝罪文の中で「専門家によるきちんとした検査を受けてもいいです」と行政の調査に応じる意向を示した。結果によっては手帳も返還するという。当初は「精神的に不安定な状態」として公の場に姿を見せなかったが、代理人の弁護士によると「気持ちの整理がついた」ため、近く謝罪会見を行うという。

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