「土屋アンナよ、ビタ一文まけないぞ」舞台ドタキャン騒動の甲斐氏、和解勧告あれば「受ける」でも…

 歌手の土屋アンナ(29)が初主演舞台「誓い~奇跡のシンガー~」を降板、上演中止になった騒動で、製作者側代表で脚本・演出も担当した甲斐智陽(本名・高橋茂)氏(62)が土屋側に損害賠償を求めた民事訴訟の第2回口頭弁論が11日、東京地裁で開かれた。閉廷後、取材に応じた甲斐氏は、裁判所から和解勧告があれば?という仮定の質問に「受けますよ。でもビタ一文まけない」と“実質勝訴”の和解ならありうる姿勢をみせた。

 10月7日に行われた第1回口頭弁論に続き、閉廷後に報道陣の取材に応じた甲斐氏は「プロだったら責任持って仕事すべき。土屋は廃業した方がいい」などと強気な言葉を並べながらも、「和解」という言葉に敏感に反応した。

 甲斐氏ら製作者側は、土屋と所属事務所を相手に、3026万円の損害賠償を求めている。一方で、この日はまだ双方の主張を本格的に戦わせる段階に進まず、次回は来年3月3日と長期化は必至。「和解してあげてもいいよってことだ。でもビタ一文まけないよ。大変な額を請求しているわけじゃない。最低限かかったカネですよ。裁判抱えててもプラスなんてない」と早く決着したい願望をにじませた。

 この日の裁判は約25分で終了。第1回では土屋側に証拠提出を求めた小林久起裁判長は、今回は原告の甲斐氏側に要求した。舞台の原案とされている著書の作者・濱田朝美さんから原案にする承諾を得たとする甲斐氏側の提出証拠が「ネット記事でしかない」として、再提出を求めた。

 さらに、小林裁判長は濱田さんの著書「日本一ヘタな歌手」を読んだとし「これはフィクションではなく、ノンフィクション。その人をモデルとすると人格権の問題になるのではないか」と、柳美里さんの小説「石に泳ぐ魚」がモデルの女性のプライバシーを侵害していると認定した最高裁判例を挙げて、指摘。舞台のモデルが濱田さんだと対外的にどの程度推測されるか、濱田さんへどのような配慮をしたのかなど、著書と舞台の関連性について、原告側の立場を明らかにするよう求めた。

 土屋側は第1回に求められた、稽古を欠席した法的根拠を示した書面や、濱田さんからの手紙などの証拠を提出している。

 アンナの母で事務所社長の土屋眞弓さんは、甲斐氏の和解についての発言に関し「直接聞いたわけではないので分かりません。もし実際に裁判所から和解勧告があれば、その時に考えます」と答えた。

 ◆甲斐氏側によるこれまでの経過
▼4月ごろ
 製作者側が土屋側と接触。
▼5月8日 出演契約書を締結。
▼同10日ごろ 製作者側が企画書を作成。濱田氏と濱田氏の代理人弁護士、光文社担当者と面会し、原案使用の承諾を得る。(土屋側主張・濱田氏を無視して舞台製作を進めたため、甲斐氏は濱田氏代理人弁護士に呼び出され弁明しただけ)
▼7月2日 出演者が顔合わせ、本読み。
▼同16日 本公演に向けてパーティーを開催。濱田氏も出席。
▼同18日 パーティーの際、濱田氏から「(舞台化は)無許可である」との内容の手紙をもらった土屋が稽古場で「うそつき」と甲斐氏に食ってかかり、稽古をせず帰宅。
▼19日ごろ 濱田氏の弁護士が土屋側に舞台化を了承している旨を伝える。(土屋側・否認)
▼22日 製作者側が土屋の母親と面会。濱田氏側が舞台化を了承していること、「原作と内容の変更は構わない」としていることを伝えたが、稽古は欠席。(土屋側・舞台化について濱田氏の承諾書がないと判明。確認できるまで稽古に参加できないと伝えた)
▼29日 舞台中止決定。
▼30日 濱田氏がブログで「アンナさんは無実」と擁護。
▼8月9日 製作者側が東京地裁に損害賠償訴訟を起こす。
▼10月7日 東京地裁で第1回口頭弁論。

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