人気グループ「KAT―TUN」の田中聖(27)が、素行不良のため9月末をもって所属するジャニーズ事務所から専属契約を解除され、同グループを脱退していたことが9日、明らかになった。同事務所が報道各社にファクスで発表した。事務所に無断で飲食店を経営するなどの行為が問題視されたためとみられる。田中の脱退後もKAT―TUNは4人で活動していく。退社後も田中はタレント活動を続行する予定だ。
06年のデビューシングル「Real Face」はミリオンヒットを記録。史上初の7日間連続東京ドームコンサートを成功させるなど、トップアイドルとして芸能史を塗り替えてきたKAT―TUN。赤西の脱退を乗り越え5人で再出発をはかったが、田中の脱退でまたも苦境に立たされている。
6人の名前の頭文字を取ったKAT―TUNは「A」(赤西)と「T」(田中)が抜け、残されたのは亀梨和也(27)、田口淳之介(27)、上田竜也(30)、中丸雄一(30)の4人。ドラマや映画などソロでの活動は充実しているものの、グループとしては今年5月にシングル「FACE to Face」を出して以降目立つ活動はなかった。田中は田口、中丸と文化放送でラジオ番組「KAT―TUNのがつーん」(月曜・深夜0時ごろ)のパーソナリティーを務めていたが、ここ2か月ほどは田口と中丸の2人だけで放送されていた。
5人の姿は、自動車メーカー「スズキ」の軽自動車「ソリオ」のCMが最後になりそう。この先の契約について、ジャニーズ事務所は「スポンサーの方にご判断いただくこと。こちらからはお答えできません」としている。