佐伯日菜子、涙「生きる糧に」デビュー20年目女優再出発

 元夫でJリーガーだった奥大介さん(37)から長年受けていたドメスティックバイオレンス(DV)が事件になった女優の佐伯日菜子(36)が3日、横浜市の映画館で行われた出演作「インターミッション」(樋口尚文監督)の舞台あいさつに立った。一連の騒動や離婚後、初めての公の場。まだ心の傷は完全に癒えていないが「生きていることすべてが演技に通じる。これからの姿を見て」と何度も目に涙をためながら、女優としての再出発を誓った。

 一連の事件と騒動で心身ともにボロボロになっていた佐伯だが、8月1日は女優デビュー20年目の節目の日だった。人生再スタートの気持ちを込め、白のワンピースに赤いヒールの靴を選んで登壇した。「この度は、いろいろとご心配おかけしました」。緊張で声は震え、充血した目は何度も涙でいっぱいになった。

 この映画館「ジャック&ベティ」は佐伯が昔、「バイトで雇って」と思ったこともある好きな劇場。「騒動にけじめをつけたい」と、思い入れある場を再始動に選んだ。この日、16歳で出演した「静かな生活」の伊丹十三監督に「いい映画女優になりなさいよ」といわれた“原点の言葉”を、改めて思い出したという。

 逮捕後に起訴猶予となった元夫には、接見禁止命令が出ており、すべて代理人を通じたやり取り。舞台で気丈に振る舞った佐伯だが、関係者の話では、まだ恐怖心は消えておらず、その不安はいまの方が強くなっている可能性もあるという。この日の出演も、事前に一切伏せられて行われた。

 大きな騒動になった今回の警察沙汰を本人は望んでいなかったという。8年間に及ぶDVと伝えられるが、10歳と9歳の娘がいる。佐伯自身、幼いときに両親が別れており「本人は(娘が)成人するまで我慢するつもりでいたようだ。一時は骨にヒビが入っていても痛いと言わずに辛抱強く仕事をしていたこともあった」(関係者)と明かす。

 佐伯のもとには“悲劇の主人公”的な自伝や独占インタ番組などの依頼が相次ぐが受ける予定はない。「生きることすべてが演技に通じる。大変だったことも生きる糧になると思う」と自分に言い聞かせるように語った。幼いながらも励ましてくれた2人の娘が「支えでした。シングルマザーとして稼がないと」。秋に向けてオファーがきている映画やゲスト出演のドラマの準備に入るという。

 ◆事件のあらまし 6月4日午後、奥さんが佐伯に電話で「今から殺しに行く」と脅したとして、神奈川県警戸塚署が6日、脅迫容疑で逮捕。その後、奥さんが佐伯を田んぼに突き飛ばしたり、「お前、浮気しているだろう」などと言って佐伯の携帯電話を壊すなど、過去8年間にわたりDVを続けていたことが明るみに。逮捕を機に2人は離婚協議。佐伯は被害届を取り下げ、奥さんは起訴猶予処分に。7月9日に離婚が成立した。

 ◆佐伯 日菜子(さえき・ひなこ)1977年2月16日、奈良県生まれ。36歳。94年、映画「毎日が夏休み」で女優デビュー。日本アカデミー賞新人賞など映画賞を多数獲得。ほかに「激情版 エリートヤンキー三郎」(09年)、ドラマ「ガラスの仮面」(97年)「TRICK」(00年)などに出演。02年4月、横浜F・マリノスに在籍していた奥大介と結婚。同年10月に長女、03年8月に次女を出産。13年7月、離婚した。

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