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紀平梨花「これからは絶対にSPから集中力を出す」自己ベストで世界選手権V狙う

四大陸選手権で金メダルを獲得し、成田空港に帰国した紀平梨花(中央=カメラ・矢口 亨)

 フィギュアスケート女子で四大陸選手権を制した紀平梨花(16)=関大KFSC=が12日、成田空港に帰国した。今季シニアデビューし、ここまで国際大会5戦全勝で、3戦がショートプログラム(SP)下位からのV。“逆転の紀平”の名が定着しつつあるが「これからは絶対にSPから集中力を出す」と、スタートから完璧な演技を誓った。世界選手権(3月・さいたま)では、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)3本を成功させ、自己ベストでの優勝を狙う。

 またひとつ、大きな成長を遂げた紀平が、金メダルを胸に報道陣の前に立った。テレビカメラ10台、約70人を前にしても、動じず引き締まった表情。大会開幕2日前に左手薬指を亜脱臼するハプニングを乗り越え、約5点差をひっくり返した劇的Vにも「フリーの朝に(トリプルアクセルの)感覚を調整して、すごくうまくいけたのでうれしい」と淡々と答え、女王の風格すら漂わせた。

 今季出場した国際大会は5戦全勝と圧倒的な強さ。そのうち、GPデビュー戦となったNHK杯と、フランス杯、四大陸選手権の3大会は、SPで出遅れながらもフリーで最大の武器・トリプルアクセルを確実に決め、逆転優勝を飾ってきた。追い込まれるほど強さを発揮。“逆転の紀平”の名も浸透しつつある。それでも16歳に慢心はなく「今回は、SPよりもフリーの方が本当に集中することができた。絶対SPから集中力を出すようにする」と、先を見据えた。今季はいまだ、SPとフリーで予定している計3本のトリプルアクセルを完璧にそろえた試合はない。まだ、成長途中であることが、これからの伸びしろだ。

 2月下旬のチャレンジカップ(オランダ)を経て、いよいよ世界選手権へと挑む。平昌五輪金メダルのザギトワや、欧州選手権を制した新星サモドゥロワら、強力なロシア勢らを相手に厳しい戦いとなるが「ノーミスで、自己ベストを更新したい」と今は、自信にみちあふれている。1か月後、再び世界を席巻する。(小林 玲花)

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