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3回転半ジャンプの使い手・紀平梨花、日本勢初のGPデビュー戦V狙える

公式練習でジャンプを披露する紀平梨花 (カメラ・馬場 秀則)

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯は9日から広島県立総合体育館で開催される。8日は公式練習と前日会見が行われた。

 シニア1年目で3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)の使い手・紀平(きひら)梨花(16)=関大KFSC=は、日本勢初のGPデビュー戦優勝に期待がかかる。練習では、成功率8割超えで14本のトリプルアクセルを着氷。ショートプログラム(SP)1本、フリー2本の計3本の大技を演技に組み込む予定だ。

 GPデビュー戦を控えた練習で、紀平は大技を次々と決めてみせた。午前と午後、計約1時間の公式練習でトリプルアクセルに17本トライし、14本も着氷。成功率は8割超だ。うち2本は、17年ジュニアGPファイナルで世界で初成功させた超大技、トリプルアクセル―3回転トウループの連続ジャンプだった。曲かけでは、他の3回転も決め、好調ぶりを発揮。会見では、「調子はいい。完璧な演技を目指して、トリプルアクセルが決められたらいいなと思います」と、にっこり笑った。

 日本勢初のGPデビュー戦Vは可能性十分だ。平昌五輪代表選考を兼ねた昨年の全日本選手権では、ジュニアながら、代表になった宮原知子(20)=関大=、坂本花織(18)=シスメックス=に続き堂々3位。シニアデビュー戦の今年のオンドレイ・ネペラ杯も、フリーで2本のトリプルアクセルを成功させ、当時、世界2位(現在4位)の218・16点で優勝と力は持っている。海外勢では平昌五輪金メダルのザギトワ、同銀メダルのメドベージェワ=ともにロシア=がGPデビュー戦を制しており、紀平も優勝すれば世界の注目の的となる。

 浅田真央さんに憧れ、トリプルアクセルに挑戦。幼い頃からバレエやダンスを習い、体幹の強さと身体能力の高さを武器に、ジャンプに磨きをかけてきた。昨年のNHK杯は会場で生観戦し、「多くのお客さんの中で、演技できたらうれしい」と夢見た舞台。次世代のエース候補が、日本勢初の快挙に挑む。(小林 玲花)

 ◆紀平 梨花(きひら・りか)2002年7月21日、兵庫県生まれ。16歳。5歳で本格的にフィギュアスケートを始め、16年9月のジュニアGPシリーズ第5戦のスロベニア大会で、女子史上7人目のトリプルアクセルを成功。17年11月の全日本ジュニア選手権で初優勝。16、17年のジュニアGPファイナルは2年連続で4位。153センチ。

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