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リオ銅・江原騎士、左肩痛抱えながら東京五輪へ「続けるのが使命」一時は引退頭よぎるも

今年の抱負を「諦めない!」と記した江原

 2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子800メートルリレー銅メダリストで自由形の江原騎士(ないと、25)=自衛隊体育学校=がこのほどスポーツ報知のインタビューに応じた。昨年は左肩痛を抱え、不完全燃焼に終わったが、東京五輪を来年に控えた今年を「粘って辛抱するとき」ととらえている。一時は引退も頭をよぎったというが、山梨県民の期待に応えるためにも、できる限り現役を続けていくことを宣言した。(聞き手・古川浩司)

 ―昨年はどんな1年だった?

 「去年の目標が『進化』でした。東京五輪へ向けてステップアップの年だとも思いました。国際大会でトップの常連になることを目指し、大幅にベストを更新できると自信を持って練習に臨めていました。でも、2月にインフルエンザにかかって、そこから(以前から痛めていた)左肩が余計痛くなった気がして」

 ―それでも4月の日本選手権では結果を残し、パンパシフィック選手権やアジア大会の代表にも選ばれた。

 「痛いままだったので、出るか出ないかっていう話もしました。でも、200メートルも400メートルもベストで。ただ、インフルエンザにかからなかったら、もっと進化のテーマに見合ったタイムが出せたんじゃないかって思いました」

 ―今の状態は?

 「肩(の痛み)と付き合っている感じです。JISS(国立スポーツ科学センター)でリハビリしていて、他競技の選手とも交流しています。今も(J2甲府のDF)湯沢聖人と一緒で刺激ももらっています」

 ―今年の思いは?

 「今年の目標は、鍛錬、辛抱、貯蓄とか。今は粘って辛抱するときだなって思うし、我慢しないと。焦らず、東京五輪に照準を合わせられるようになればと思っています。諦めないです」

 ―今後の水泳人生については?

 「東京五輪は年齢的に集大成ですが、その後の(24年)パリ五輪も目指せると思います。リオで子どものときからの夢だった五輪を経験して、この上ない幸せ者だと思う部分もあったので、(左肩の)けがが治らなければ引退でもいいのかなって、一瞬思いました」

 ―引退を考えたとは?

 「本気で考えたわけではないですが。去年(8月)のアジア大会が終わって、(左肩痛で)泳げないと嫌だなって。楽しくなかったらやっていてもな、と」

 ―それでもまたモチベーションが上がった。

 「国体(9月)まで1か月間泳がなくて、旅行とかでリフレッシュしたら、すごく楽しかったんですよね。でも、そうしたら逆に燃えるものがなくて。自分の人生は全部水泳でできているんだって改めて感じたら、まだここで終わるわけにはいかないなって思いました」

 ―山梨県民の期待もある。

 「県民として、まだ続けるのは使命だと思いました。期待に応えられたらうれしいし、達成感もあります。まずは(左肩を)治して、結果につなげられたら。できる限り現役でやっていければと思います」

 ◆競泳東京五輪日本代表への道 7月に韓国・光州で行われる世界選手権(代表選考会は4月の日本選手権など)の個人種目で金メダルを獲得した選手は五輪代表権を得る。また、2020年4月の日本選手権が五輪代表選考会を兼ねており、個人種目は水連が定めた派遣標準記録を突破し、2位以内に入れば五輪代表となる。

 ◆江原 騎士(えはら・ないと)1993年7月30日、甲府市生まれ。25歳。小1から本格的に水泳を始め、同4年時に初の全国大会出場。富竹中、山梨学院高を経て山梨学院大に進学。2015年、17年世界選手権代表。16年リオデジャネイロ五輪代表。172センチ、60キロ。家族は両親と妹。

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