【中日】ビシエド不在の「本塁打ゼロ打線」 与田剛監督は「力付けるしかない」

7回の攻撃を終え、球審に選手交代を告げる与田剛監督

◆JERAセ・リーグ 中日2―2ヤクルト(10日・バンテリンドームナゴヤ)

 中日は今季も決定力不足が深刻。また、8日には主砲のビシエドが「上肢のコンディション不良」で出場選手登録抹消となった。この日も4番には、入れ替わりで昇格した福田が入ったが、3月26日の開幕戦でチーム唯一の本塁打を打っているビシエドを欠いた打線は衝撃の「本塁打ゼロ打線」だ。

 この日も初回の先制点はヤクルトの二塁手・山田のエラーによるものだった。4回には、好投する先発・柳が村上に5号2ランを許し逆転された。6回に福田、阿部の4、5番コンビの連打で追いつくと、あとはリリーフが踏ん張ったが、打線は10安打しながら13残塁で2点のみに終わった。

 「ヒット10本に相手のエラー2つ。勝たなきゃいけない内容だった」と、試合後の与田剛監督(55)は悔しさを押し殺して口を開いた。「選手それぞれ、戦術を持って打席に入っているとは思うが、迷いやプレッシャーがかかったり…。しかし、これだけチャンスを潰すということは、僕の戦術とかも考えなきゃいけない」と話すと「これは力をつけていくしかない」と強調した。

 貧打に苦しむチームを象徴するシーンが3つあった。1点ビハインドの6回、無死二塁の好機に5番・阿部に送りバントのサイン。阿部は2球バント失敗し、やむなくヒッティングに切り替えた結果、中前への同点適時打を放ったが、そもそもゲーム中盤の時点で5番打者に送りバントを命じるのは寂しい話。

 また8回の好機には、2番に置いた京田に代打・井領を送った。この日の第1打席には右前安打を打ちながらその後は3打席連続三振を喫した選手会長に、与田監督は期待を持ち続けられなかった。「気持ちにいろいろ迷いがあるのではと想像する。アウトの内容が悪い、リズムが取れない。何とか次につながることを考えて本人も取り組んでいるけど、結果につながらない。京田のことは考えなければならない」と指揮官。

 さらに、チームの負けがなくなった9回裏には、1死から4番・福田が打席に入ったが、止めたバットに投球が当たって投ゴロという歯がゆい結果に。本拠地バンテリンドームに詰めかけた9766人はため息をつくしかなかった。

 これで開幕13戦で34得点、1試合平均2・6得点という寂しい数字。本塁打は前述したように、開幕戦でのビシエドの1本だけだ。コロナ禍の中、2軍で調整が続いているA・マルティネスや新外国人マイク・ガーバーを待つしかないのか。指揮官の悩みは深い。

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