飯伏幸太、内藤哲也下しインターコンチ3度目の防衛…3・4旗揚げ記念日にエル・デスペラードと階級超えた一戦へ

内藤哲也を下しIWGPインターコンチ王座3度目の防衛を果たした飯伏幸太(新日本プロレス提供)

◆新日本プロレス「CASTLE ATTACK」大会 ▽IWGPインターコンチネンタル選手権試合60分1本勝負 〇飯伏幸太(27分50秒 カミゴェ→体固め)内藤哲也●(28日、大阪・大阪城ホール、観衆3218人)

 2冠王・飯伏幸太(38)が最大のライバル・内藤哲也(38)を下し、敬愛する中邑真輔(41)が大切にしてきた白いベルトを守った。

 右ひざと右足首の負傷のため、4試合欠場したとは思えない内藤のスピーディーな攻撃、ポップアップ式のドロップキック、足4の字固めと徹底した左ひざへの攻撃に苦しんだ飯伏だったが、高角度のドロップキックで対抗。声援の禁じられた観客に手拍子での応援を要求すると、レッグラリアット、その場跳びムーンサルトプレスと畳みかけた。

 内藤の雪崩式エスペランサからのグロリアという大技ラッシュにグロッギー寸前に追い込まれたが、とどめの雪崩式フランケンシュタイナーは阻止。ハイキックの連打からスワンダイブ式のジャーマンスープレックス、ボマイェからのシットダウン式ラストライドと大逆襲。最後には内藤のデスティーノをかわすと、カウンターのハイキックからの跳びひざ蹴り。さらに後頭部へのリバースカミゴェ、さらにカミゴェ連打で3カウントを奪った。

 あまりの激闘にリングに倒れたままの2人。飯伏が倒れたまま、白いベルトを抱きかかえたところにこの日のセミフィイナルの3WAYマッチを制し、ジュニア2冠王となったエル・デスペラード(37)が登場した。

 マイクを持つと「防衛おめでとうございます、チャンピオン。こんな試合の後に入ってくるのは勇気がいりますよ」と笑わせると、「僕も今日初めてシングルのベルトを獲ったんですよ」とマスクの奥でニヤリ。

 「(2014年2月11日の大阪大会で)僕が初めてジュニアのベルトに挑んだ時、IWGPジュニア王者の飯伏幸太にコンテンパンにやられたんだけど、やっと今日、(ベルトを)獲った。旗揚げ記念日って、ヘビーとジュニアのチャンピオンがシングルマッチするじゃないですか? だいぶ時間かかっちゃったんだけど、初戴冠のご祝儀をいただきに参りました。ただのシングル戦じゃなくて、この2つのベルトを欲しいなあ。あの時の俺と違うから」と、飯伏の保持する2冠への挑戦を表明した。

 これに対し、飯伏も「俺はいつでも、どこでも、誰でも挑戦受けますよ。素晴らしいじゃないですか。今日、初戴冠して…。あの日の(対戦の)こと覚えているよ。しょっぱかったおまえのことを。やりましょう。あと4日、旗揚げ記念日で」と対戦を受諾した。

 さらに観客に向かって、「絶対に逃げない、負けない、あきらめない、そして、必ず約束は守りますよ。今日はこんな時期の中、こんなに集まっていただいてありがとうございます。プロレスを、新日本プロレスをもっともっと見続けて下さい。よろしくお願いします!」と絶叫した飯伏。

 2つのベルトを肩に下げてバックステージに現れると、内藤と繰り広げた2冠論争について、「簡潔に言うと、気持ちだったと思うんですけど、もっと、もっとかみ砕いて言うと、僕の言いたかったことと内藤さんの言いたかったことが、そもそも食い違っていた」とポツリ。

 「僕は(タイトルを)二つとも残したいから。IWGPヘビーとインターコンチが一つになるということは、内藤さんいわく、どちらともなくなるという考え。僕は二つとも残したい。だから、なくすのであれば一つにしたい。これをずっと言い続けてきて、決着がつかなかったから、今日の勝負になった」と続けると、「その中でボクが勝利することができたので、二つ残したまま一つに統一したいと思います。そこは変わらない」と言い切った。

 さらに27日のメインイベントでEVIL(34)を破ったオカダ・カズチカ(33)が2冠論争について「下らない。強いヤツがベルトを巻けばいい」と発言したことについて聞かれると、「オカダさんが言っているのも分かります。オカダさんはずっと、IWGP(ヘビー級)に挑戦したい。この(IWGPヘビー級の)ベルトが欲しい、残したい。まあ、でも、それはみんなが多分そうだと思うんですよ。そうなった時に、じゃあ、インターコンチはどうなるのっていう…。僕はそこで、だったら、二つとも残したい」と答えた。

 デスペラードに対しては「ヘビーもジュニアも変わらない。十分、(挑戦の)資格があると思うし、僕は誰でもいつでも挑戦を受けますよ。すごい実力つけているし、最近、一気に来ているんで。僕はジュニアのベルトも欲しいんで。下さいよ。僕も本気でいきます。ジュニアとヘビーの差を見せます。それだけです」と夢のベルト総取りを狙うことを明かした。

 ◆飯伏幸太(いぶし・こうた) 1982年5月21日、鹿児島・姶良(あいら)市生まれ。38歳。キックボクシングや新空手を修得し2004年7月、DDT東京・後楽園ホール大会でのKUDO戦でレスラーデビュー。09年からは新日本プロレスに参戦。ケニー・オメガとのタッグチーム「ゴールデン☆ラヴァーズ」で活躍。11年にはIWGPジュニアヘビー級王座を奪取。13年、DDTと新日のダブル所属を発表。15年にはAJスタイルズの持つIWGPヘビー級王座に挑戦するなどエース格に成長も16年2月、両団体からの退団を発表。個人事務所・飯伏プロレス研究所を設立。フリーランス選手として各団体のリングに立つ一方、路上プロレスなどの活動も。19年4月、新日への再入団を正式表明。同年の米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン大会で内藤哲也を下し、初めてIWGPインターコンチネンタル王座に就くも6月、内藤に敗れ陥落。同年の「G1クライマックス29」決勝でジェイ・ホワイトを下し、初優勝。20年決勝でもSANADAを下し、史上3人目の2連覇。1月4日の東京ドーム大会で内藤を破り、2冠を奪取した。愛称は「ゴールデン☆スター」。181センチ、92キロ。

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