藤井聡太2冠「先に荷物を置かれていたので…」初めて上座で師匠と対局

師匠・杉本昌隆八段を下した藤井聡太2冠。永世名人の掛け軸が並ぶ上座に着いた

 将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が3日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第6期叡王戦段位別予選八段戦Cブロック2回戦で師匠・杉本昌隆八段(52)を相手に、先手の73手で快勝した。

 それぞれ当日の1回戦を突破して、2018年3月の王将戦1次予選、今年6月の竜王戦3組ランキング戦決勝に続く3度目の師匠対決が実現。藤井2冠はタイトルホルダーになってから初めて師に対峙(たいじ)した。「序盤は失敗したかと思った」という藤井だったが、中終盤の飛車交換から手ごたえをつかみ、互いに1分将棋になると大きくリードを広げた。師に3連勝としたが「対応できないところもあった。自分にとっての課題なのかな」と、師に学んだ様子で話した。

 一方の杉本八段は師弟対決について「しばらくないと思っていたが、改めて(前回の対局から)わずか半年で2つ(タイトルを)取っている成長を感じた」とマスク越しにうれしそうな表情をのぞかせた。

 師匠は対局開始前、2冠の弟子に敬意を払い、あらかじめ自分のかばんを下座に置いて“場所取り”。「当たり前のことなので、何も。早めに来て、荷物を置いて確保した」と、タイトルホルダーとは言え、上座は遠慮したいはずの弟子を誘導した。師とは初めて上座で盤を挟んだ藤井2冠は「どちらも空いていたら下座に座るつもりだったんですが、先に荷物を置かれてしまっていたので…」と申し訳なそうにしたが「師匠の優しさを感じた?」との問いには、「はい」とうなずいた。

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