【チャンピオンズC 今週のキーマン】アルクトス中央G1初制覇へ田辺騎手「可能性なくはない」
◆第21回チャンピオンズC・G1(12月6日・ダート1800メートル、中京競馬場)
3強対決に沸いたジャパンCの余韻の残るなか、今週は第21回チャンピオンズC・G1(6日、中京・ダート1800メートル)が行われる。G1馬8頭が集まるダート王決定戦のキーマンは“関東の雄”アルクトスに騎乗する田辺裕信騎手(36)。2年以上コンビを組み続け、試行錯誤を重ね、前走の南部杯でG1ウィナーの仲間入りを果たしたパートナーへの思いに、石行佑介記者が迫った。
―アルクトスとは、デビュー4戦目(18年5月20日、3歳500万=9着)からコンビを組み続け、前走の南部杯でG1初制覇を成し遂げました。ここまでくる間の苦労や達成感、充実感は。
「ほんとに久しぶりにあった(笑い)。結構若い時から期待はしていて、(初めて騎乗した時は)逃げる競馬をしている状態だった。上のクラスに行くにつれて、いろんな経験を積まないといけないな、と。逃げるだけだと、やっぱり相手関係だけで競馬に対応できなかったりする。勝つのも大事だけど、レース経験を積むことも大事なので、そこの部分は現在への糧になっていると思う。控えていきたいと言ったことに対して、栗田先生も『好きに乗ってくれ』と言ってくれた」
―前走後「試行錯誤」と話していましたが、具体的には。
「ガラッと変えたんですよ。一番は基礎体力。オープンに上がって、わりとポンと重賞(19年7月プロキオンS)を勝ったんですけど、僕の中でも、栗田先生の中でも、また重賞を取れるなという手応えではなかった。強い馬とやるには一歩劣るというか。最近はしっかりしてきて、うまくいってきたなと思っていたけど、使った反動もあって、コンスタントに使える馬ではなかった。でも同じメニュー(のまま)じゃきついな、ということで、馬には負担をかけてしまうけど、調教をもう少し積みたいということを先生と話しました」
―周囲の理解は。
「僕ひとりではなかなかできない。それでも栗田先生や厩舎スタッフが考えてやってくれた。そういう中で(山口功一郎)オーナーも任せてくれた」
―アルクトスの長所は。
「全然物怖じしない。イレ込んだり、そういうのは許容範囲内でいつも必死な感じ。そこは乗った当初から変わらない。体と心がつながっている馬っていうのは、練習して克服していくっていうよりは、持って生まれたもの。(精神的な)余裕(がある)っていうかな。それは調教でどうこう(鍛えていく)っていうのは難しいので、その資質を持っているのがあの馬のいいところ」
―舞台は中京1800メートルに替わります。中央G1初制覇へ手応えは。
「左回りの1600メートルが得意というイメージがついているけど、あえて、他のレースを避けていたわけではない。断言はできないですが、可能性はなくはない、と思っています」
◆田辺 裕信(たなべ・ひろのぶ)1984年2月12日、福島県出身。36歳。02年に騎手デビューで現役の同期は五十嵐、黒岩。11、13年に挙げた88勝が自身の年間最多勝。JRA通算952勝。重賞は14年フェブラリーS(コパノリッキー)、16年安田記念(ロゴタイプ)のG1・2勝を含む35勝。163センチ、52キロ、血液型A。
<取材後記>
いつまでも若々しいイメージの田辺騎手だが、デビュー19年目の36歳。節目となるJRA1000勝が視野に入る中堅ジョッキーとなった。「もう若くはないですよね。僕がデビューした頃は、だいたい40歳前後で辞めていく人が多かった」としみじみ。取材中には50歳を超えても第一線で活躍する横山典、蛯名、柴田善騎手の名前を並べ、ベテランと呼ばれる年齢まで乗り続けたい、という思いを感じた。
年を重ねるごとに体重は絞りづらくなっているが、無理な減量をせずに適正体重を維持することがプロの仕事だと考える。「体をつくるというのは軽いだけではないと思う。レースだけじゃなく、減量のことも考えなきゃいけなくなるから、しっかりと馬を動かせる状態でいたい」。ファンに期待感を抱かせる大胆な騎乗は、ぶれない信念に裏打ちされている。
<“砂の怪物”クリソベリル、史上2頭目連覇も通過点か>
国内8戦8勝、ダートで無敵を誇るクリソベリルは、10、11年のトランセンド以来、2頭目のチャンピオンズC連覇が懸かる。音無調教師は「重量感があって理想のダート馬。内容といい、能力といい、今一番安定している」とサウジ遠征後も帝王賞、JBCクラシックと危なげなく白星を重ねた愛馬に自信を見せる。
8勝のうち、最も小差だったのが昨年のこのレースだが、「競馬は何があるか分からないが、力通り普通に走れば問題ない」と音無師。“砂の怪物”にはここも通過点か。
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