【ジャパンC 玉木が見た】コントレイル超回復 矢作調教師「普通の馬では考えられない」

レース週の追い切りでは初めて福永が手綱を執ったコントレイル

◆ジャパンC追い切り(25日・栗東トレセン) 

 最終追い切りを終えて、コントレイル陣営に明るい表情が戻った―。いつも通り栗東・坂路を単走。楽な手応えで53秒3―12秒2で駆け抜けて、騎乗した福永が「非常にいい動き。こちらも驚くぐらいの良化度合いを見せてくれています」と、興奮気味に話した。

 18日の1週前追い切りも、福永騎乗で栗東・CWコースで併せ馬(3頭併せ)を消化したが、菊花賞激戦の疲れが抜け切っておらず、初めて後れを取った。「追いかける形で、併せた相手が調教で動く馬だったということもありますけど、正直、不満の残る内容でした。タイム(6ハロン81秒8―12秒1)的には非常に速く、動けてはいたんですが、しっくりこない感覚はありました」と主戦は1週前を振り返る。

 1週前の金曜日に福永騎乗でゲート練習をするのはルーチン。22日には担当の金羅助手を背に、左回りのCWコースで15―15のキャンター。そして、トレセン全休日の24日にトップジョッキーが駆けつけ、追い切りの前日の確認をするという念の入れよう。決して無理はせず、やるべきことを淡々とこなしてきた結果、馬が苦境を跳ね返した。

 矢作調教師は「非常に馬が良くなって(調子が)戻ってきたなという感触があったので、その上昇度を確かめてもらいたくて、昨日、今日と(福永騎手に)乗ってもらいました」と経緯を説明。そして、こう続けた。「普通の馬では1週前の状態から今日の状態は考えられない。それだけ上がってくるところがコントレイルなんだなと」。最終追い切りに福永が騎乗するのは今回が初めてだったが、自信を持って臨めるようになったのは間違いない。

 追い切り後、普段の様子を一番知る金羅助手のもとへ。「体がさびしい」と回避も覚悟した先週とは一変、いつもの笑顔が戻った。「火曜日の時点で468キロ。カイバも工夫して、かなり体つきが変わってきた」。10年来の親友の表情を見て、世紀の決戦での好勝負を確信した。(玉木 宏征)

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