横審が白鵬、鶴竜に「注意」を決議

横綱審議委員会の矢野弘典委員長

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が23日、11月場所を全休した白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)の両横綱に対して、「注意」決議を出した。同日行われた定例会合後のリモート会見で、矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)が明かした。横審が不振の横綱に決議を下すのは、18年九州場所後の稀勢の里の「激励」以来。「注意」は初めてとなった。初場所(来年1月10日初日・両国国技館)に進退を懸けて出場するよう厳命する。

 不振続きの横綱には、横審が出席委員の3分の2以上の決議で軽い順に「激励」「注意」「引退勧告」を下す内規がある。今回、両横綱に下されたのは「激励」より重いとされる「注意」。矢野委員長は「適応されたのは稀勢の里(のとき)が初めてで、今回が2度目。(違いは)簡単に説明できるものではありませんが、重みからすると、『激励』から一歩踏み込んだことが『注意』である認識」と説明した。

 稀勢の里は、17年夏場所から8場所連続で休場。復帰した18年秋場所では10勝を挙げたが、翌九州場所では初日から4連敗。右膝負傷で5日目から休場し、場所後の横審で「激励」が決議された。

 白鵬、鶴竜の両横綱が全休した今年の秋場所後の定例会合(9月28日)では、矢野委員長は「横綱の自覚を待つ。来場所の様子を見て方向を決めていく」と奮起を促していた。だが、今場所も初日から休場し、史上初の2場所連続で複数横綱全員が全休という異常事態に。直近6場所で皆勤したのは白鵬は2度、鶴竜は1度だけだった。

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