【巨人】育成・八百板卓丸 狙うは21年の“支配下1号” イースタン打率.313の成長株に聞く

ファームでアピールを続ける八百板卓丸(カメラ・矢口 亨)

 今季は、阿部2軍監督率いるファームから5人の育成選手が支配下登録を勝ち取り、1軍舞台を経験した。昨年12月に加入した前楽天の八百板卓丸(やおいた・たくまる)外野手(23)は、背番号「009」の育成選手。来季こそ2ケタ背番号を手にする覚悟だ。21年の“支配下1号”を目指す今の心境を聞いた。(取材・構成=中間卓也)

◆昨年に楽天戦力外7年目23歳外野手

 八百板は、新天地でのプレーに戸惑いを見せながらのスタートだった。しかし、積極的に首脳陣や選手にアドバイスを求めてチームになじんでいった。

 「伝統のある球団でプレッシャーもあったし、やっていけるかどうかという不安もありました。ファームには阿部2軍監督を始め、豪華な監督、コーチの方々がいらっしゃるので、最初はとても緊張していました。実際に話してみると、選手のことをものすごく考えて下さっていることを感じましたし、いろいろとアドバイスをいただき、助けていただきました」

 シーズン前半は思うような結果が出ず苦しむ日もあった。後半になると2軍で先発出場の機会を大幅に増やして、最終的にはイースタン・リーグ70試合に出場し、8本塁打、26打点。打率5位となる3割1分3厘の結果を残した。

 「チームが変わって新しい環境になったので、しっかりアピールしたいという気持ちでキャンプから過ごしてきました。一番のアピールポイントはバッティングです。そこを強調しようと思っていましたが、自分らしさを出せずに2、3軍を行ったり来たりで苦しい時期もありました。その中でも、どんどんコーチに質問して、実戦に生かすようにしました。何を考えて打席に立ってるか、打席でのボールの待ち方などを練習に取り入れていきました。阿部監督にも声をかけていただきました。アドバイスを試合で実践できた時はうれしかったです。ただ打つにしても、遠くへ飛ばそうと漠然とではなく、スイングの仕方など工夫をするようにしました」

 練習への取り組みも今季から変えて結果につなげた。

 「今年は(コーチに)積極的に質問するようにしました。1軍で活躍するためには、試合の中でどれだけ自分のスイングができるかが大事になってくると思うので、これからもしっかりと意識していきたいです」

 来季に向けて、オフに取り組むべきことは明確だ。現在宮崎で行われているフェニックス・リーグでは打撃では主に中軸を担い、外野のポジションを任されている。

 「自分の持ち味は打撃なので、フェニックスでもそれを意識しています。安打を打つだけでなく、広角に長打を打ち分けないと魅力にならないと思います。長打を狙って打てるようにしたいです。オフは、技術向上ももちろんですが、1軍で戦うための体づくりもしっかりとしたいです。ただ筋肉を大きくするのではなく、体幹や瞬発系のトレーニングで野球につなげていきたいです」

 来季はプロ7年目。1月に24歳になる。目指すは2ケタの背番号と1軍での活躍だ。

 「まずは支配下登録を目指して、早く1軍でチームに貢献できるようにオフは準備をしたいです。年間を通じて良い成績を残せるように、常にアピールしていく気持ちを忘れずに頑張っていこうと思います」

 ◆八百板卓丸(やおいた・たくまる)1997年1月17日、福島県生まれ。23歳。聖光学院高から2014年育成ドラフト1位で楽天に入団。17年に支配下登録され、18年には1軍で27試合に出場。19年は1軍出場がなく戦力外通告を受け、12月に巨人と育成選手契約を結んだ。180センチ、82キロ。右投左打。

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