【巨人】菅野智之は疲労で直球にキレがない 万全の調整を…堀内恒夫の眼

5回1死一塁、山田哲人を二飛に打ち取り汗をぬぐう菅野智之(投手・菅野智之、捕手・大城卓三)(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 巨人6―4ヤクルト(31日・東京ドーム)

 私が今最も気がかりなのは、日本シリーズのことだ。パ・リーグはどこが出てきても、巨人が簡単に勝てる相手ではない。しかもセ・リーグはCSがないから、残り8試合をうまく使って調整しなければならない。

 菅野にも調整が必要だ。5回までで91球は多過ぎる。フォークを多投したツケが回ってきているのではないか。表現が難しいが、一連の動きの中で投げるストレートと違い、フォークなど変化球は体の力をいったん止めなければならない。投げ過ぎると、ストレートのキレがなくなる危険性がある。今は、ストレートも押し出して投げているように見える。以前のようなスピンの利いたストレートではなく、キレがない。だから、ファウルで粘られ球数が増えていくのだ。

 沢村賞を争うライバル、中日・大野雄はなぜ完投試合が多いか。相手が「打てそう」と思って手を出してくるところに投げ、凡打に打ち取れるからだ。菅野もそんな投球ができていた。連勝記録をつくるなど、ローテの柱で投げてきた疲労が残っているのかもしれない。

 今がどん底と考えれば、不幸中の幸いだ。冒頭で書いたが、日本シリーズでは菅野がベストの投球をしないと抑えられない。まだ時間はある。ベストピッチを取り戻すために、万全の調整をしてもらいたい。(スポーツ報知評論家)

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