【巨人】原監督「消化試合はない」日本シリーズへ競争、控え組試し11戦ぶり2ケタ安打…前夜帰宅後は経済再生に関する討論番組を視聴

原辰徳監督が菅野智之とナインを迎える(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 巨人6―4ヤクルト(31日・東京ドーム)

 既に原監督の目は、次なるターゲットへ向けられていた。リーグ連覇は通過点。中盤から次々とメンバーを入れ替え、終了時にベンチに残っていた野手は捕手の炭谷だけ。日本シリーズへ向けて個々の調子を上げ、決戦で有効な戦力を見極める期間に突入した。「もちろんそうだよ。我々に消化試合はないよ」。指揮官は静かに、サバイバルのゴングを鳴らした。

 優勝決定翌日、スタメンこそ現状のベストで臨んだが、5回の守備から一塁・中島をウレーニャに交代させたのを手始めに控えメンバーを送り込んだ。最近当たりの止まっていた松原が4安打し、途中出場の岸田がプロ初アーチを含む2安打、丸の代走で出場した重信は二盗を決めるなど、多くが持ち味を発揮。早めに交代した主力のコンディション調整にもなり、相乗効果が表れた。

 前夜は優勝決定後に、日をまたいでメディア対応を次々とこなした。「昨日、東京ドームに深夜1時までいたよ。ラジオ2本、テレビ6本、全部で8本だよ」。優勝監督の“宿命”に追われ、帰宅後は軽めの食事を取ったがなかなか寝つけず、コロナ禍での経済再生に関する討論番組を視聴していたという。「結構、興奮していたんだろうね。余韻に浸っていたのかな」。表情に疲れは少しにじませたが、目を覚ましたら栄冠は過去のものと切り替えた。

 11試合ぶりの2ケタ安打となる15安打で、9月21日以来の毎回安打。打線も復調のきっかけをつかんで、連敗を5で止めた。「少しずつつながっていくでしょう」と原監督。残るは8試合。貴重な時間を有効に使う。(西村 茂展)

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