【川崎】中村憲剛、40歳バースデーV弾…チーム12連勝に導いた「まさか自分が40歳になって試合に出て点を決めるとは」

中村は、試合後に指で「40」を作る

◆明治安田生命J1リーグ第25節 川崎2―1F東京(31日・等々力陸上競技場)

 首位の川崎はF東京との多摩川クラシコを2―1で制し、同一シーズンでのJ1の連勝記録を12に伸ばした。1―1の後半29分、40歳の誕生日を迎えたMF中村憲剛が手術した左足で値千金の決勝弾をマーク。2年ぶりの優勝へ、また一歩近づいた。J1はこの日でシーズン成立条件である全体の試合数の75%を消化した。

 少年のように何度もガッツポーズを繰り返した。1―1の後半29分、中村は左サイドを突破したMF三笘からのボールに、迷いなく左足を振り抜いた。「無我夢中で打ったら入っていました。まさか自分が40歳になって試合に出て点を決めるとは思っていなかった」。J1での40歳代でのゴールは、ジーコやカズらに続き史上6人目。最高のバースデーゴールでチームを12連勝に導いた。

 プロ入り後初めて誕生日に試合を迎えた。「正直、どういう心構えで臨んだらいいか分からなかった」。そんな時、リハビリ中のFW小林悠から「今日点取れちゃいますね」とメールが届いた。「それはお前のメンタリティーだからだよと返しましたけど、途中から完全に狙っていた。小林サマサマ。あいつのメールがなかったらこうはならなかった」。宿敵のF東京に同点に追いつかれて嫌なムードが漂う中、一撃でチームを救った。

 いろいろなことが起きた1年だった。39歳になった2日後の11月2日、広島戦で左膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷。同22日に手術し、リハビリは10か月にも及んだ。「大けがも、リハビリも、メンバー外での練習も、いままでしてこなかった経験をこの1年でぎゅっと経験できた。いい1年だったなと思っています」。復帰した8月29日の清水戦、そしてこの日も、手術した左足でのゴールを、本拠の等々力で決めた。「ちょっと説明がつかない。等々力には神様がいるなと感じています」。大けがを乗り越えた先に、特大のご褒美が待っていた。

川崎の12連勝

 J1全体の試合数の75%を消化し、コロナ禍でのシーズンの成立が決定した。「お客さんはリスクがある中で足を運んでくれている。サポーターが多いとやっている方も楽しい。感謝しかない」と中村。残り9試合、背番号14が2年ぶりの優勝へ導く。(井上 信太郎)

J1順位表
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