山本草太が有言実行の逆転V「諦めずに逃げずに努力する」

山本草太

◇フィギュアスケート 西日本選手権 第2日(31日、京都アクアリーナ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の山本草太(20)=中京大=が144・15点、合計221・22点で逆転優勝した。「本当に勝ちたいという気持ちでここに来た。昨日、このままでは終われないと思った。後半乱れたけど、前半なんとかそろえて踏ん張れた」と振り返った。

 冒頭の4回転サルコーは着氷でバランスを崩すも、続く4回転―2回転の連続トウループを成功。2度の転倒があったが、耐え抜いた。「前半降りられたことによって、後半降りなきゃいけないという緊張が出てきた。演技している途中怖くなっちゃったけど『絶対勝つんだ』って昨日言ったから、それを有言実行するんだという気持ちで滑った。それがなかったら逃げていたかもしれない」。最後まで丁寧に滑り抜き、すべてのステップ、スピンで最高評価のレベル4をそろえた。

 勝利にこだわり、今大会に乗り込んできた。「僕がジュニアの頃、結果を残せていた頃は、こういうスタンスだった」。14年ジュニアGPファイナルで銀メダルを獲得。15年世界ジュニア銅メダル、16年ユース五輪では金メダリストになった。しかし3月に右足首を骨折し、競技会から遠ざかった。3度の手術を経験した。「けがをしてからは結果を取れる自信というものを失っていた。最近は自信をもてるようになってきて、怖いものがなくなってきた。だいぶん戻って来られた。たくさん険しい道のりだったし、今もそうかもしれないけど、ひたすら練習で諦めずに逃げずに努力するという気持ちで、この2週間はいた」という。

 全日本選手権は14年、15年の6位が最高順位だ。「どの選手が出るか、どういう大会になるか想像はつかないが、西日本でトップを取れたので、勝ちたいという気持ちを大事に少しでも怖い存在だと見せられるように頑張りたい」。これからも山本は諦めずに逃げずに、努力を重ねていく。

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