藤井聡太2冠が待望の初勝利 佐藤天彦九段との激闘制して王将リーグ残留へ大きな1勝「成績は考えず」

対局を待つ藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)

 将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が29日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第70期王将戦挑戦者決定リーグで佐藤天彦九段(32)に後手の118手で勝ち、待望のリーグ初勝利を挙げた。

 本局まで0勝3敗と連敗していた藤井2冠は4戦目にして初勝利。挑戦権獲得の可能性は既に消えていたが、残留に向けて大きな勝利となった。1勝4敗となった佐藤九段はリーグ陥落が決まった。

 本局は先手の佐藤九段が振り飛車戦法「ゴキゲン中飛車」を採用する超異例の序盤戦に。居飛車党本格派である佐藤九段の先手番でのゴキゲン中飛車は2006年のデビュー以来、初めてだった。最終盤まで形勢不明の激闘となったが、正確な指してを貫いた藤井2冠が最後に抜け出して勝利を飾った。

 局後の藤井2冠は「(中飛車は)やや意外ではありましたけど、(今までも相手が)指したことはあるので思い出しながら」と振り返りながら、1勝を挙げたことについて「あまり成績のことは考えず、残りの2局も全力を尽くしたいと思います」と自然体の表情で語った。

 敗れた佐藤九段は「(中飛車は)基本的に興味のあった戦法で、いつか指してみたいと思っていました。気分的なものもあって採用しました」と明かし、リーグ陥落となったことについて「今の自分の実力かなと思うので、成績は致し方ない。あと1局しっかり指して、来期以降もリーグに入れるように頑張りたいです」と語っていた。

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