【高校バスケ】宮城・男子は仙台大明成がV9。山崎一渉が18得点

チーム最多18点を挙げた仙台大明成のエース・山崎一渉

◆バスケットボール宮城県高校選手権優勝決定戦 ▽男子 仙台大明成109-70 東北学院(21日・セキスイハイムSアリーナ)

 男子の優勝決定戦が行われ、仙台大明成(東北ブロック代表)が東北学院(宮城県代表)を109―70で圧倒し、9年連続14度目の優勝を果たした。OBでNBAウィザーズの八村塁(22)の後継者・山崎一渉(いぶ、2年)がチーム最多18点の活躍を見せた。両校は12月23日開幕(東京・東京体育館、武蔵野の森総合スポーツプラザ)のウインターカップ(WC)に出場する。

 圧勝劇にも、エースは暴れ足りなかった。チーム最多18点をたたき出した山崎一は、県9連覇にも浮かれることなく「最後の方は自分たちのバスケットができたけど、全国では最初からやらないといけない。もっと練習を重ねてWCでも(自分たちのプレーを)できるようにしたい」と冷静に反省点を振り返った。

 コロナ禍の影響でインターハイが中止に。1月の新人戦以来の公式戦で、序盤はチーム全体に硬さが見られた。相手ペースで試合が進中、流れを呼び込んだのが山崎一だった。第1クオーター(Q)残り4分44秒。9―11の場面で投入された。ポストアップから受けたパスをさばいてアシストを決めると、自らも力強いドライブでゴール下を攻めた。第1Q終了間際には3点シュートを沈めて引き離した。

 それでもエースに期待をかける佐藤久夫監督(71)の要求は高い。「もっとハツラツと、思い切ったバスケットをやってくれれば。それだけの力を出してくれる選手。その場を今日は見つけることができなかった」と指摘。試合途中には「そんなんじゃ、世界には通用しないぞ!」と、猛ゲキを受けた一渉は「自分がチームの中心にならないといけない」と大黒柱としての自覚を口にした。

 千葉から夜行バスで母・幸子さん(38)が駆けつけた。ギニア人の父を持ち、この1年で「まだ伸びている」と話す身長は199センチに、体重は6キロ増の94キロに。「5歳の頃には身長が1か月に1センチ伸びて成長痛になった」と懐かしそうに話した母の前で、さらに成長した姿を見せた。

 後継者として、憧れの八村と同じ8番をつける高校バスケ界のスター候補。昨年は8強止まりだったWCの大舞台に向けて「昨年は自分のせいで負けてしまった。勝って恩返しをしたい。目標は優勝です」と大暴れを約束した。

(長井 毅)

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