【埼玉】昌平が春夏秋通して初優勝 吉野が高校通算36号の先制2ラン

春夏秋を通して初めて埼玉を制した昌平ナイン

◆高校野球秋季埼玉県大会 ▽決勝 昌平6―5細田学園(30日・県営大宮)

 昌平が細田学園を振り切って、春夏秋を通して初の県優勝を果たした。

 澄み切った秋空へ向けて、選手のたくましい腕で5度、胴上げされた黒坂洋介監督(45)は右手でしっかりとウィニングボールを握りしめた。「重いですね…。一つの責任は果たせたと思います」。自身も同校OBとあって、やっと迎えられた歓喜の瞬間に笑みが絶えなかった。

 初回1死二塁、プロも注目する右スラッガー・吉野創士(2年)が0―1から内角スライダーを振り抜き、高校通算36号となる先制の左越え2ランを放った。「完璧でした。真っすぐ待ちでしたが、変化球に対応できました」と振り返った。打線は2回途中から登板した右腕・飯吉陽来(はるく、2年)のスローボールに苦しみ1点差に追い上げられたが、どうにか逃げ切った。「1試合ごとに選手が成長してくれました。地区予選初戦も5―4(鷲宮戦)。粘りのチームですから。内野がよく守ってくれました」と黒坂監督は選手をたたえた。

 初優勝こそ果たしたが、来春のセンバツ出場がかかる関東大会(10月24日開幕・千葉)では準決勝には進みたいところ。サッカー、ラグビーなど全国大会で活躍している部が多いだけに、野球部も続きたい。「関東大会ではいい投手がいるので打ち崩したい」という吉野は東海大相模(神奈川1位)の左腕・石田隼都(2年)との対戦を熱望した。黒坂監督も「出る以上は優勝して、明治神宮大会出場も勝ち取りたい」。初の聖地へ、勢いを止めるつもりはない。(『報知高校野球』取材班)

最新一覧