【楽天】巨人・田中貴也を金銭トレードで獲得した理由 捕手けが人続出…逆転CS、逆転Vへ石井GM「期待している選手」

楽天に移籍することになった田中貴

 楽天は29日、巨人の田中貴也捕手(28)を金銭トレードで獲得したと発表した。背番号は「55」。30日にオンラインで入団会見を行う。今年は新型コロナウイルス感染の影響で、特例として通常の7月末から9月末までトレードなど新規契約ができる期限が延長されており、期限目前で両球団今季3件目のトレードが成立した。

 逆転CSと逆転Vを狙う楽天が今季開幕してから4度目の補強に踏み切った。巨人から田中貴を金銭トレードで獲得。補強期限が30日に迫る中、両球団間では今季3件目だ。石井GMが「田中貴也選手は期待している選手です」と球団を通じコメントしたように、大きな期待を背負って新天地へ飛び込む。

 田中貴は14年育成ドラフト3位で巨人に入団し、3年目の17年に支配下契約を勝ち取った苦労人。試合でも「ウォリャーッ」と絶叫しながらフルスイングする元気印だ。さらに「学生の時、父が野球の審判をやっていたんですが、礼儀に対してすごく厳しかったんです」と試合では必ず打席に立つ前に深々と一礼する礼儀正しい一面を持つ。これまで1軍出場は18、19年に1試合ずつ。初出場だった18年9月1日の中日戦(ナゴヤD)では、代打の代打を送られ打席に立てなかった珍記録も持つ男だ。

 今季の楽天は、捕手最多67試合に出場していた太田が26日の西武戦で左肩関節唇を損傷し、症状次第では今季中の復帰は厳しい。太田に次ぐ37試合に出場していた足立も下半身のコンディション不良で登録抹消中。1軍には下妻、堀内、石原がおり、2軍も山下らがいるが台所事情は苦しく、課題の部分を強化した形となった。

 この日の朝、くしくも楽天2軍戦の練習前、G球場でナインにあいさつした田中貴は巨人球団を通じて「ジャイアンツで培ったことをいかして、チーム一丸、スクラムの中心にいられるよう頑張ります」とコメントした。Vへの力になるべく、イヌワシ軍団に強い決意を持って加わる。(田中 哲)

 ◆田中 貴也(たなか・たかや)1992年8月27日、京都・南丹市生まれ。28歳。京都から沖縄・八重山商工に進学。山梨学院大を経て、2014年育成ドラフト3位で巨人入団。17年に支配下選手。今季はイースタンで40試合に出場し打率2割3分4厘、4本塁打、12打点。1軍では通算2試合に出場し、打席なし。178センチ、85キロ、右投左打。年俸600万円。

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