【ロッテ】沢村拓一に響いた吉井コーチの言葉「任せた」…移籍3週間 本紙インタビュー

20日の日本ハム戦、10回2死満塁のピンチで吉井投手コーチ(左から2人目)から声をかけられる沢村

 巨人からトレードでロッテへ移籍した沢村拓一投手が28日、スポーツ報知のオンラインインタビューに応じた。2011年から巨人でプレーしてきた32歳は、新天地では7試合に登板し、いまだ失点ゼロ。ベンチの信頼を得て、勝ちパターン入りを勝ち取った。1ゲーム差の首位ソフトバンク追撃のキーマンになりつつある。現在の心境や巨人への思いなどを語った。(聞き手・小田原 実穂)

 ―移籍して3週間。今の心境は?

 「監督、コーチ、選手はじめスタッフの皆さん、食堂のお姉さん方まで受け入れてくださって。充実しています」

 ―チームに溶け込めている実感は?

 「自分で言うのもアレですけど、溶け込めているなとは思います(笑い)」

 ―どんな部分で?

 「ロッカーにいる時も、トレーナールームにいる時も、みんな気さくに話しかけてくれる。楽しくできている」

 ―中大時代のチームメートで2年先輩の美馬、1年後輩の井上からはどんな言葉をかけられた?

 「いい意味で楽にやればいいよと。硬くなることもないし。でも、ロッテはロッテなりのプレッシャーはある。ジャイアンツだからプレッシャーがあるとか、ロッテだからないとか、そんなの関係ないと思います」

 ―プレー以外で巨人時代との違いは?

 「(ZOZOマリンの)ロッカーが投手と野手が別々じゃないことが新鮮。巨人は投手と野手でエリアが分かれてて。僕は今、野手(が多い)側にいるので」

 ―ロッテでは大事な場面を任されている。

 「例えば四球を3つ出して勝負した時【注】、吉井さん(投手コーチ)がマウンドに来て任せてもらえた。(自分は)求められたことを意気に感じてやれるタイプだと思ってるので、任された以上は自分がやらなくちゃいけないし、人任せにできない。そこは思い切って勝負できている」

 ―井口監督、吉井コーチの言葉で印象的だったもの。

 「『任せた』って言ってもらえることかな」

 ―勝ちパターンの8回に投げることが増えてきた。

 「優勝争いしてる中で投げる緊張感はある。以前は大丈夫かな、とか自分を疑ってしまう時があったけど、今は一切ない。打者との勝負を楽しめています」

 ―楽しいと思える瞬間はどんな時?

 「打者の反応ですね。嫌がってるなとか、振ってきたとか、強振してきたなとか」

 ―心の余裕ができたようにも見える。

 「野球が仕事になったときから責任感が勝つので楽しいという感情はあまりないですけどね。ただ力にならないととは思います」

 ―パ・リーグに対するイメージは変わった?

 「山本(オ)、平良(西)、ギャレット(西)などパワーピッチャーが多いので、それに負けない強いスイングをする選手が多い」

 ―移籍してからは7試合、計7イニングを無失点。

 「数字を追いかけると、大事なものを見失う気がする。今は『投げたい』とか『投げるのかな』とかいう感情を一切持たないようにしている。投げるまでに気持ちをつくればいい。それまでは自分のできることしかできないので。(無失点は)その結果です」

 ―ポストシーズンを勝ち抜けば巨人と戦う可能性がある。巨人への思いは?

 「残り34試合を戦って、最後に一番上にいたいという気持ちだけです。正直言って巨人と戦いたいとか、現時点では全く思っていない。巨人を出たからこそ、巨人には感謝している。もちろん(投げたら)抑えにかかるのは当然。CSもあるので、それを勝ち抜いて日本シリーズってなったら初めて考えると思う。あいさつ代わりに(岡本)和真、吉川尚輝、(大城)卓三ぐらいには内角えぐる、腰引かせるくらい攻めようかな(笑い)。まあそれは冗談ですけど。巨人と戦う権利を得るために今やっている。ロッテのメンバーで優勝がしたいです」

 ◆沢村 拓一(さわむら・ひろかず)1988年4月3日、栃木市生まれ。32歳。佐野日大高から中大に進み2010年ドラフト1位で巨人入団。11年に11勝11敗、200イニング、防御率2.03で新人王。13年WBC日本代表。16年に最多セーブ(37セーブ)。9月8日に香月一也内野手との交換トレードでロッテ移籍。プロ通算337試合、48勝50敗、75セーブ、54ホールド。防御率2.77。184センチ、102キロ。右投右打。背番号57。

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