大谷翔平、投手断念に打率1割9分「悔しい」シーズン終了…“恩人”のGM解任で来季日本ハム時代以来の守備もこなす“ガチ二刀流”も

エンゼルス・大谷翔平(ロイター)

◆メジャーリーグ ドジャース5―0エンゼルス(27日、ドジャースタジアム)

 エンゼルス・大谷翔平投手(26)の20年シーズンが27日(日本時間28日)、終了した。2年ぶりの二刀流復帰を目指した今季だったが、投手は2登板のみで、右肘付近を再び負傷。8月からは打者に専念したが、調子が上向かずに7本塁打、打率1割9分に終わった。エ軍は試合後に、B・エプラーGM(45)の解任を発表。二刀流を後押しした“恩人”の退団により、来季の起用法にも影響が出そうだ。

 最後の最後までトンネルは抜けられなかった。大谷は最終戦の敵地・ドジャース戦に「4番・DH」で先発。9回2死の4打席目も力ない一ゴロに倒れ、シーズン最後の打者になった。ポストシーズン初出場もならず「もちろんいい年ではなかったですし、改善点や課題はあると思う」と悔しさをにじませた。

 18年10月に右肘、19年9月に左膝の手術を受け、二刀流復帰を目指した今季。コロナ禍で開幕前に対外試合登板ができず、“ぶっつけ本番”で挑んだが、2登板のみで再び右肘付近を痛めた。打者に専念も調子は上向かず21打席連続無安打、6戦連続先発落ちも経験。「ポストシーズンにいけなかったので、悔しさの方が大きい」。ビデオ室の入室が制限され、試合中に自身の映像を見られず、球審の特性などの分析ができないことも影響した。自信を持って見送った球がストライク判定されることも多かった。

 試合終了後、エ軍はエプラーGMの解任を発表。大谷の獲得に尽力して二刀流挑戦も後押しした恩人だった。新GM候補には、18年にRソックスを世界一に導きマーリンズやタイガースのGM経験もあるD・ドンブロウスキー氏(64)らの名前が挙がっている。

 エプラーGMは、大谷が守備につくことに否定的だったが、マドン監督はすでに一塁、外野の守備練習を指示。新GMの方針次第では、日本ハム時代の14年以来となる守備もこなす“ガチ二刀流”へシフトしていく可能性もある。一方で、二刀流への理解がなく結果を残さなければ、これまでのような優遇された起用はなくなるだろう。

 来月中にはキャッチボールを再開し、来季の二刀流復帰を目指していく大谷。「悪いところはその分伸びしろがあると思っている。出た課題はつぶすという繰り返しですし、毎日毎日よくなるように練習するだけ」と前を見据えた。今オフには年俸調停資格を獲得。年俸は大幅に上がる見込みだが、その分、結果が出なければ周囲からの目もより厳しくなる。メジャー4年目へ、進化を遂げるオフが始まった。(安藤 宏太)

試合詳細

最新一覧