【甲子園】履正社・関本勇輔、バスーカ3連発…2安打1打点で攻守に活躍

7回無死一塁、打者の星稜・街道の時、代走・吉田の盗塁を阻止する履正社・関本(右)(カメラ・石田 順平)

◆2020年甲子園高校野球交流試合第4日(15日)▽第1試合 履正社10―1星稜

 昨夏の甲子園決勝の再戦は、履正社(大阪)が今大会初の2ケタ得点となる11安打10得点の猛攻で星稜(石川)を返り討ちにした。元阪神内野手・関本賢太郎氏(41)の長男で、プロ注目の勇輔捕手(3年)が2安打1打点、3盗塁刺と攻守に活躍した。

 父のかつての本拠地で、関本が躍動した。2回に2点を追加して、なおも2死一、三塁で初球を左前に運んだ。甲子園初安打の適時打だ。「初球が一番打率が高い」と積極的な打撃で追加点を挙げ、打者11人6得点の猛攻につなげた。9回には賢太郎氏を思い出させる巧みな右打ちで、天理時代の父を超える甲子園2安打目。「(星稜は昨夏に)先輩方が決勝で戦われていた相手。倒す相手だと思っていたので(勝てて)素直に安心した」と返り討ちにした。

 マスクをかぶっても、岡田龍生監督(59)に「“必死のパッチ”でやってました」と父の現役時代のお決まりフレーズでたたえられる好守を連発した。5回から3イニング連続で二盗を刺し「(全て投球を)捕った時にいけるなと思った」と“関ちゃんバズーカ”3連発。二塁送球タイム1・82秒の強肩と、2回には捕邪飛をバックネットすれすれで捕球するガッツで、昨夏の胴上げ投手・岩崎峻典を助けた。指揮官は「大阪大会では全然やったんですけど(笑い)、今日は頑張っていた」と褒めちぎった。

 1年冬に父からアドバイスを受け「意識を丸ごと変えた」という。左腰が引けてしまう癖を指摘され、矯正するために膝の柔軟性を向上させた。その結果、2年のセンバツで初の甲子園メンバー入り。星稜との“3季連続対戦”の初戦に代打で出場したが無安打に終わり、昨夏の決勝戦はベンチから見届けるしかできなかった。「去年、自分は出られなかったので、その悔しさを晴らせたかなと思う」

 この夏は大阪代替大会から数えて7戦無敗。昨夏からの“甲子園7連勝”にも貢献したジュニアは、次なる目標を見据えている。父には「プロしかないぞ。プロ以外は許されへん」と小学生の頃から冗談交じりにゲキを飛ばされていた。「巨人ファンなので好きな球団を倒したい。また甲子園の土を踏みたい」。捕手として阿部慎之助(現2軍監督)に憧れるG党だが、同時に縦じまへの憧れも抱く。聖地での経験を、新たなステージへの成長剤にしてみせる。(菅原 美沙)

 関本賢太郎氏「祈る思いで見つめていました。3年間の集大成として悔いのない試合をしてほしいと願っていましたが、僕の想像していた以上の結果を残してくれました。ホッとしましたし、感慨深いものがありました。『ようやった!』と言ってあげたい」

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