悲願の名人獲得にも渡辺明3冠「自分には縁がないと…あまり実感はないです」

渡辺明3冠

 将棋の第78期名人戦7番勝負第6局2日目が15日、大阪・関西将棋会館で指され、挑戦者の渡辺明2冠(36)=棋王・王将=が、後手の豊島将之名人(30)=竜王=を99手で破り、4勝2敗とし、初挑戦で名人を奪取した。

 1日目の14日に豊島が封じた66手目の△6三金から再開され、昼食休憩後から渡辺が攻勢をかけて流れを優位にした。「1日目でバランスが取れていたので、2日目で好転したかなと思います」と渡辺新名人。

 15歳11か月でのプロ入りから20年4か月。36歳3か月での名人初獲得は、米長邦雄(49歳11か月)、加藤一二三(42歳6か月)、升田幸三(39歳4か月)に続く歴代4位の年長記録だ。順位戦で一度A級から陥落したものの、B級1組―A級と全勝で突破してつかんだ挑戦権だったが、奪取については「自分には縁がないのかなと思っていたので、そういう意味でも実感がないです」と話した。

 一方、敗れた豊島は、番勝負を振り返り「さえない内容の将棋が多く、全体的にちょっと押されていた。準備した作戦はうまくいったが、実力的なところがちょっと足りなかった」と振り返った。

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