【滋賀】近江が“夏3連覇”県内公式戦30連勝…田中航大が9回5安打1失点

優勝を決め、マウンドでガッツポーズする近江・田中航大

◆高校野球 滋賀代替大会 ▽決勝 近江6―1水口東(14日・大津市皇子山)

 滋賀では近江が“夏3連覇”を果たした。エース・田中航大投手(3年)が9回5安打1失点と好投し、プロ志望届を提出した長谷川勝紀捕手(3年)が2安打3打点の活躍。18年夏から県内の公式戦連勝記録を30に伸ばした。

 憧れのマウンドでエースは意地を見せた。田中は最後の打者を自信のある外角への直球で三振に打ち取り、仲間と共に喜びを爆発させた。「最高の高校野球人生になった」。最後まで投げ抜いたエースは、“夏3連覇”の瞬間をかみしめながら声を弾ませた。

 「気持ちが入っていなかった」と5回まで5安打1失点。多賀章仁監督(60)から「あと1イニング」と声を掛けられ、「最後まで今日は行かせてください」と志願。6回以降は相手打線を無安打に抑えた。

 今大会、初戦から勝利の瞬間をマウンドで迎えたことはなかった。前日(13日)の準決勝・滋賀学園戦では6回4安打2失点。7回からは1年生の山田陽翔(はると)にマウンドを譲っていた。「(5回終了時に)監督さんや(捕手の)長谷川から『気持ちを入れろ』と言われ、エースナンバーを背負っている選手として、優勝の瞬間は絶対に自分が投げ切りたいと思っていた」。悔しさを胸に決勝戦の舞台で投げ抜いた。活を入れた指揮官も「見違えるようになって7、8、9回は素晴らしかった」と背番号1を褒めたたえた。

 3年生部員が入学後の18年夏から6大会連続で滋賀県を制した。「甲子園はなかったですけど、自分たちには甲子園以外の目標があった。最高の近江の野球部最後を締めくくれたと思います」。絶対王者のエースは、自らの力で有終の美を飾った。(菅原 美沙)

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