【巨人】38歳中島宏之 あついゼ!オヤGの夏 前夜の亀井に続き野手最年長が活躍 通算200号

6回1死二、三塁、3ランを放ち喜ぶベンチのナインの前でダイヤモンドを一周する中島(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 巨人6―1中日(14日・東京ドーム)

 巨人・中島が通算200号アーチを放った。中日戦、3点リードの6回に左中間へ2戦連発となる5号3ラン。チームに3連勝を呼び込んだ。中島は亀井と並んでチーム野手最年長。38歳0か月での200本塁打達成は、プロ野球年長7位タイだ。

 振り抜いたバットを、左手で高く掲げた。中島は打球の行方を確認してから、ゆっくりと走り出した。「何も考えず、自然とうまくバットに乗せられた感触でした」。白球は大きな弧を描き、左中間席中段へ。ベンチ前でナインから祝福の声を浴びた後、岸田から渡された「200HR」の記念プレートを誇示した。

 試合を決定づける一撃だった。3点リードの6回1死二、三塁。「前の打者がつないでくれたんで、かえすことだけ考えて打席に入りました」。2ボール1ストライクからゴンサレスのチェンジアップを完璧に捉えた。2戦連発となる5号3ランは、節目のプロ通算200本塁打。プロ野球史上107人目、38歳0か月での達成は年長7位タイだ。「正直、何本打ってるとかは分からなかったけど、ここ最近で『200号やで』って言われて、意識させられた(笑い)。こつこつと長くやらせてもらったんで達成できたなと思います」とかみしめた。

 巨人移籍1年目となった昨季は43試合の出場にとどまり、打率1割4分8厘の不振に陥った。昨シーズン終了後、思わずこぼした。

 「情けない。一塁守ってて、若い投手とかに声かける時に『相手の打率見てみろ! 身長くらいしかないやんけ。ビビんなって』とか言ってたバチが当たったんかなぁ」

 自分に言霊となって返ってくるまさかの結果に、ゼロからやり直す決意を固めた。バットを構える位置を下げ、足の上げ幅も小さく変更。春季キャンプから無駄を極力省いた打撃フォームを固め、復活につなげた。原監督も「春先から強い覚悟の中で野球に取り組んでいる。6番打者でああいう勝負強さ、存在感を見せてくれるのは非常に大きい」と最敬礼する。

 8月は22打数9安打、打率4割9厘と好調。その秘訣(ひけつ)を問われた。「若い選手と一緒のように、うまくなりたいと思いながら毎日練習して、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら取り組んでいることですかね」。7月31日に38歳を迎えた今でも、今日より明日、少しでもうまくなりたいと願う永遠の野球少年。プロ1年目から変わらぬ思考が、原動力だ。(西村 茂展)

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