“ジャンボ軍団19歳ルーキー”笹生優花、21世紀生まれ初Vへ単独首位発進

最終9番で第3打のバンカーショットを放つ笹生優花。初日7アンダーで首位に立った

◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72第1日(14日、長野・軽井沢72G北C)

 日本人の父とフィリピン人の母を持つ、ルーキーの笹生優花(19)=ICTSI=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、7アンダーで単独首位。プロデビューから2戦連続で初日首位発進した。昨年11月から国内男子最多94勝の尾崎将司(73)に弟子入り。1988年のツアー制施行後初となる、21世紀生まれ選手のVという快挙に挑む。同学年で同じくジャンボの教え子で新人の西郷真央(18)=大東建託=が4アンダーで3打差5位につけた。

 1か月半ぶりのツアーでも、ルーキーが旋風を巻き起こした。7バーディー、ボギーなしと満点のラウンドだった笹生は、初戦のアース・モンダミンカップ(初日66で3人が並ぶ首位)に続き2戦連続で首位スタート。終盤16番パー5では残り約200ヤードから5アイアンを振り、2オン2パットでバーディーを決めた。リモート取材では「ドライバーショットが曲がらなくて良かった。ボギーなしで回れて良かった」と緊張気味に話した。

 5歳から4年間、日本で暮らし、フィリピンに戻った8歳の夏に父に連れられ、きょうだい3人でゴルフを始めた。18年アジア大会ではフィリピン代表として個人戦で金メダルを獲得し、注目を浴びた。昨年後半に、米ツアーの予選会(結果は出場権獲得ならず)と日本のプロテストを同時に受験。「日本でプロを経験したかった」と、一発合格を果たした。

 世界ランク3位のロリー・マキロイ(英国)に憧れる、飛距離が武器の19歳は「アマチュアの時も日本ツアーに出させていただいたけど、プロは仕事なので、一打一打を大事にしないといけない」と表情を引き締めた。将来は「世界一になりたい」とし、「日本で経験を積んでから、米国でトライしたい」と見据える。

 昨年11月から“ジャンボ軍団”に入門。5位だった6月末の開幕戦最終日にジャンボ邸を訪れ、「初戦にしてはよく頑張った」と師匠から褒められたという。2戦目の今大会はコースが広く、笹生は「やっぱり飛んでいた方が有利だと思う」。21世紀生まれ初のツアー優勝者を目指す新星は「楽しんで回るのと、冷静にやること」と自身に言い聞かせた。(岩原 正幸)

 ◆笹生 優花(さそう・ゆうか)2001年6月20日生まれ。フィリピン出身。19歳。8歳からゴルフを始める。19年の米オーガスタ女子アマで安田祐香と並び3位。東京・代々木高在学時の昨年11月のプロテストに一発合格。ドライバーの平均飛距離は260ヤード。166センチ、63キロ。

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