4戦3勝!!今季のダルビッシュ有はなぜ好調なのか? 3つの要因から分析

メジャートップタイの3勝目を挙げたダルビッシュ有(ロイター)

◆ナ・リーグ カブス4―2ブルワーズ(13日=リグレー・フィールド)

 カブス・ダルビッシュ有投手(33)が13日(日本時間14日)、本拠地ブルワーズ戦に先発。7回1死まで無安打で抑えるなど、7回1安打1失点、11奪三振の好投でメジャートップタイの3勝目(1敗)を挙げた。2年連続で2ケタ勝利を逃しているが、今年は安定した投球で完全復調を印象づけている。そこには3つの要因があった。

 快挙がちらついても冷静だった。6回まで無安打投球を続けていたダルビッシュ。7回1死にスモークにソロを浴びたが「もちろん分かってましたけど、ただ(球数的に)完投するわけないと思ってたので、ノーヒッターだろうが別に関係なくね、って思ってました」。13年に完全試合、14年にノーヒットノーランをあと1人で逃した右腕は、色気を示すことはなかった。

 今季は4戦3勝で防御率1・88。試合中止の影響で中7日と間隔が空き「特別、絶好調というわけではなかった」といいながらも、チームを3連勝に導いた。今年は様々な要因が重なって快投を続けている。

 《1》完全復活 15年3月に右肘トミー・ジョン手術を受けて同年の登板はなく、18年9月にも右肘骨棘(こっきょく)の除去手術を受けた。「16、17年で4回くらい『絶対にこれまた(じん帯が)切れた』と思うくらいの痛みがあった。復帰してから1、2年は、やっぱり普通じゃない状態になる」と話していた。時が流れ、本来の力を出せるコンディションが整ってきた。この日は最速97・9マイル(約157・6キロ)を計測し「球速は、今年はずっといいのが出てる」とうなずいた。

 《2》投球術の変化 今月16日で34歳になる。ベテランの域に入ってきたが、毎年のように変化球の球種を増やしていくなど、いつまでも成長し続けている。今季は昨季から本格的に投げているナックルカーブを効果的に使っている。球速を大きく変化させることで「ナックルカーブが入ったことで目線も変わる。向こう(打者)は嫌がっているんじゃないかと思います」と手応えをつかんでいる。

 《3》チーム絶好調 カブスはここまで13勝3敗。勝率8割1分3厘と貯金10は、全30球団でトップだ。この試合でも打線が1、2回に1点ずつ奪ったことでダルビッシュもリズムに乗っていった。突出した成績の野手はいないが、5人の先発投手は全員が2勝以上。バランスのいいチーム編成で世界一を狙っている。

 18年から6年総額1億2600万ドル(約138億6000万円)の超大型契約を結ぶも1、6勝止まり。首脳陣、ナイン、ファンを納得させるだけの投球が復活してきた。

ダルビッシュの投球結果

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