徳光和夫さん「テレビをご覧のあなたが主役」…「24時間テレビ」連載〈1〉

「24時間テレビ」のサポーターを務める徳光和夫

 毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ43 愛は地球を救う」が22日午後6時半から放送される。今年のテーマは「動く」。コロナ禍による「新しい日常」での「24時間テレビ」への思いを、1週間にわたり特集する。初回は、第1回放送から43年連続の出演となるサポーターの徳光和夫さん(79)。

 徳光さんは1978年8月26、27日の「24時間テレビ」第1回から出演。まさに「ミスター24時間テレビ」だ。初回を振り返り「VTR全盛の時代でしたが、テレビって生が大変強いんだなというのを再認識したことを覚えています」と話す。国民的スター・萩本欽一をリーダーに据え、「テレビをご覧のあなたが主役」と募金を呼びかける視聴者参加番組。「次に何が起こるのか、という期待感みたいなものがあったのでは。当時は日本テレビの社員でしたから、『愛は地球を救う』ならぬ『生はテレビを救う』というのが実感でした」

 代々木公園で行われた公開生放送には多くの人が詰めかけた。もともと「24時間」は1回限りの企画だったというが「生放送が終わって、欽ちゃんが『帰ろうね』と呼びかけても代々木公園に集まった人たちが、熱気でなかなか帰らない。僕は進行として、なんとか引き下がってもらわなければと『小林與三次社長が、日本テレビを代表しまして一言御礼を申し上げます』とムチャぶりで指名しちゃった。すると小林社長が『日本テレビが続く限りは、24時間テレビを続けます!』と宣言してしまって」。ハプニングがやがて真夏の恒例番組となって、歴史を紡いできた。

 今年はコロナ禍の開催。徳光さん自身も「実は挙行できないのでは…と思っていたんです」と中止も頭をよぎったが「批判も覚悟の上で局が決断したということは、『日本テレビがある限り続ける』という思いを継承してくれているのでは」と胸が熱くなった。今年は会場での対面形式の募金は実施せず、キャッシュレス方式を導入。「テレビを見ながら、家庭から参加していただく、まさに『テレビをご覧のあなたが主役』。24時間テレビの原点に立ち戻る、あの言葉が今年こそ生きるのではと思っています」と力強く語る。

 安心・安全を確保したうえでの開催。「エンターテインメント性は薄れるかもしれない。しかし今だからこそ、サポートを欲している人はたくさんいらっしゃるはずです。今年独自の意義はあると思っています。当日は放送する使命をもって臨みたい」と徳光さん。時を超え、チャリティーの意義を再確認する時間になりそうだ。(宮路 美穂)

 ◆徳光 和夫(とくみつ・かずお)1941年3月10日、東京都生まれ。79歳。立大社会学部卒業後の63年、日本テレビに入社。プロレス中継や「ズームイン! 朝!」などの看板番組を担当し、88年に独立しフリーに。11年の「24時間―」では番組史上最高齢(70歳)のチャリティーランナー。大の巨人ファンとしても知られる。

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