【特別企画】同い年の初登板を援護する、通算11本目の先頭打者弾…坂本勇人2000安打への道 あと79本

2011年4月30日の横浜戦で、自身通算11本目の先頭打者本塁打を放った坂本勇人

 巨人の坂本勇人内野手(31)の通算2000安打達成が期待される今季。スポーツ報知では、「坂本勇人2000安打への道」と題して、これまでの勇人の活躍を、当時の記事で振り返る。

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 ◆巨人8―2横浜(2011年4月30日・横浜)[勝]アルバラデホ 4試合1勝[敗]山本 4試合1勝2敗▼[本]=坂本2号(山本・1回)ラミレス4号2ラン(山本・6回)長野3号2ラン(大原慎・9回)

 青空に向かって高々と上がった白球が、なかなか落ちてこない。打った瞬間は小さかった巨人ファンの歓声が、少しずつ大きくなっていく。坂本勇人は全力疾走で一塁を回っていた。

「いかないかな、と思って走っていたんですけど、うまく風に乗ってくれましたね」。打球が左翼席のポール際、最前列に飛び込むと目を丸くし、驚いた表情で本塁を駆け抜けた。

 初回先頭。カウント1ボール1ストライクからの3球目だった。内角に食い込むスライダーに体勢を崩されたが、手首の返しをうまく使い、ボールをバットに乗せた。「少しタイミングを外されましたが粘ることができた。小山の初登板に援護できて良かったです」。

 1988年生まれの同級生を勇気づける2号ソロ。今季2本目、与那嶺要に並び球団史上5位タイとなる自身通算11本目の先頭打者本塁打に、白い歯を見せた。

 一発を生んだバットのグリップには、テーピングが巻かれていた。通常よりグリップ力が増し、インパクトの瞬間に力が入りやすくなるという。

 ラミレスの助言で09年から導入したが、実は2月のキャンプ中は「今年は巻きません。そっちの方が自然というか、振り抜きやすい気がする」と宣言していた。

 だが、オープン戦で打率1割台。開幕直前に急きょ、元に戻した。試行錯誤の末、原点に返り「ラミ流」で好調を維持している。

 27日のヤクルト戦(静岡)では、低めのボール球を振らされ、今季2度目の無安打。翌日の打撃練習前、通常より20センチ以上長く、約110センチもある勝呂コーチのノックバットを借りた。

 普段より軽くて長いものを、ヘッドが下がらないように意識してゆっくり振ることで正しい軌道を再確認。その日から3試合で12打数6安打と絶大な効果を発揮している。

 前日(29日)はチームは敗れたが、打線が15安打と復調。この日は坂本が先頭打者弾で、勢いをさらに加速させた。「これからも一打席一打席、集中してやっていきたいです」と、自覚を口にしていた。(片岡優帆)

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