【阪神】必死の継投で3位浮上…矢野監督「9連戦、苦しかった」

DeNAに勝利して3位に浮上した阪神ナインは、最後を締めたスアレス(右端)らとエアタッチで喜ぶ(左から梅野、中谷、熊谷、近本=カメラ・頓所 美代子)

◆JERAセ・リーグ DeNA6―7阪神(12日・横浜)

 薄氷を踏む思いで矢野監督は戦況を見つめていた。佐野の適時打で1点差に詰め寄られ、なおも9回2死二、三塁。絶体絶命のサヨナラのピンチで、最後はスアレスが158キロの剛球で倉本を空振り三振に抑えた。「9連戦、苦しかったけど、何とか借金1で踏ん張れたと思う」。5カードぶりの勝ち越しで3位に浮上し、胸をなで下ろした。

 攻守に覚悟がにじみ出た必死のタクトだった。代打・陽川の押し出し死球でリードを2点に広げ、なおも7回2死満塁のチャンス。福留、糸井、そして原口もベンチに残る中、指揮官は微動だにせず、6回途中から救援し、1点差に詰め寄られたガンケルを打席に向かわせた。「ピッチャー(勝利の方程式)も決められていない状況。自分の中でこうだと思うことをやっただけなんだけど」

 助っ人右腕は3球三振に倒れたが、続投した7回を無失点でしのぎ、リードを保ったまま投げ切った。「チームの勝ちにつながるならどんな場面でも投げたいんだ」。馬場、スアレスにバトンを託し、力強く振り返った。

 藤川の状態が上がらず、左肘を痛めた岩崎も2軍戦で復帰したばかり。ブルペンが火の車の中、7月28日以来の連勝を飾り、今季7試合目で水曜日の初勝利も挙げた。この日も「幸せの黄色いマスク」を装着した矢野監督は「状態が上がってきている選手もいるし、京セラから『よしいくぞ!』というのはこの勝ち越しでできた」と手応えを口にした。関西に帰る14日からの広島戦(京セラD)で連勝街道を築く。(表 洋介)

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