【甲子園】鹿児島城西・八方悠介、聖地で躍動…天国の友に雄姿届けた

鹿児島城西の先発・八方悠介(カメラ・谷口 健二)

◆2020年甲子園高校野球交流試合第3日(12日) ▽第2試合 加藤学園3―1鹿児島城西

 鹿児島城西の八方悠介は最後の夏、天国の友人とともに戦った。8回途中まで3失点と好投。中堅手に回り、9回の打席で安打を放った。

 センバツ、そして夏の甲子園も中止。先が見えなくなり、やる気を失った。そんな時、一通の手紙が届いた。小学校でクラスメートになって以来の親友だった金高尚矢さんが中学1年の時、急性骨髄性白血病で亡くなった。手紙は金高さんの両親からだった。「自分は好きなことをやれる立場。一日一日、一秒一秒、全力で生きていこうと思った」。手紙に背中を押された八方は、最後の夏を全力でやり遂げようと決意した。

 「最終回、センターを守っていた時、改めて尚矢は最後の最後まで頑張ったというのが頭の中におりてきた」。友人の分まで諦めずにプレーすると誓った八方は、9回の安打でチームの聖地初得点を呼んだ。勝利を届けることはできなかったが、聖地で躍動した八方の雄姿を、尚矢さんは喜んでくれたに違いない。(灰原 万由)

試合詳細

最新一覧