【特別企画】同じ高卒ドラ1の後輩たちが作ったチャンスをムダにはしない!3番打者としてV打…坂本勇人2000安打への道 あと80本

2011年5月21日の日本ハム戦、初回1死二塁で左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った坂本勇人

 巨人の坂本勇人内野手(31)の通算2000安打達成が期待される今季。スポーツ報知では、「坂本勇人2000安打への道」と題して、これまでの勇人の活躍を、当時の記事で振り返る。

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 ◆巨人4―3日本ハム(2011年5月21日・札幌ドーム)[勝]内海 6試合5勝1敗[敗]八木 3試合1勝1敗〔セーブ〕ロメロ 15試合1敗10セーブ▼[本]=中田6号2ラン(内海・6回)

 坂本勇人は悠然と二塁ベースに到達した。初回、大田と藤村の1、2番が作った1死二塁のチャンス。116キロのスライダーにタイミングを外されながらつかまえた打球は、左翼フェンスを直撃。「うまく(バットの先に)引っかかってくれた。僕より若い選手がしっかりつないでくれたので、打てて良かった」。先制の適時二塁打。巨人を支える3番打者は大田をホームへかえした。

 1軍で後輩は大田、藤村だけ。その2人が作ったチャンスをものにしないわけにはいかない。「意識? ありましたね。(若手の活躍は)刺激になるし、負けないように結果を出して頑張りたい」。札幌に入った19日の夜、坂本は2人を誘って食事をした。同じ高卒のドラフト1位。学年はさほど違わないが、坂本は19歳から巨人のレギュラーを守り続けている。先輩として後輩の話に耳を傾け、大いに盛り上がった。

 楽天戦(Kスタ)で仙台を訪れ、勇気をもらった。初めて足を踏み入れた東日本大震災の被災地。球場を訪れた被災者の子供には、関係者を通じて愛用のマスコットバットをプレゼントした。仙台を離れる時、空港に向かうバスの窓から見えたがれきの山に、目を覆いたくなった。「僕らのプレッシャーなんか比じゃないと思った。苦しんでいる人がいる。もっと頑張らないと」。重圧に打ち勝とうという思いをあらためて強くした。

 2度の得点圏の場面で、ともにヒットを放った。「今は、いい精神状態で打席に立てていると思う。接戦をものにできたのは、僕たち若い選手もいい経験だと思います」。得点圏打率5割6分は12球団トップ。無類の勝負強さでチームを支えている。(畑中祐司)

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