【神奈川】向上、143キロ右腕のエーアン・リンが初の背番号1で9回4失点完投勝利

9回7安打4失点で完投した向上のエーアン

◆高校野球代替大会 ▽神奈川3回戦 向上5―4藤嶺藤沢(11日・中栄信金スタジアム秦野)

 向上の最速143キロ右腕で母がミャンマー人のエーアン・リン(3年)が、初めて背番号1を着け、9回7安打4失点で完投勝利を挙げた。

 9回2死からスライダーで見逃し三振を奪うと、186センチ右腕はグラブを叩いて喜んだ。「ほっとした気持ちが一番でした」。初戦の2回戦では背番号10。この日は登録変更で、昨夏も主戦だった143キロ右腕・松村青(じょう、3年)から初めてエースナンバーを受け継いだ。継投を予定していた平田隆康監督(46)に何度も「大丈夫か?」と交代の機会を確認されたが、「僕は全部行くつもりでした」。8回1点差に迫られ、なお1死一、三塁とされたが、後続を続けて三ゴロに仕留め、147球を投げ抜いた。

 昨秋からの食トレで体重は13キロ増えて85キロになり、球速も10キロアップ。指揮官は「今日は行けるところまで行こうと信じた。松村がエースでいるけど、エーアンも負けじと練習した。彼の頑張りに応え、背番号を入れ替えた。2枚看板です」とたたえた。将来性あふれる右腕は、進路について「まだ分からないです。プロ? そこを目標にしています」と語るにとどめ、「もちろん優勝を目指します」と独自大会の頂点だけを見据えた。

最新一覧