【五輪トリビア】愛馬ウラヌスと金 バロン西、唯一メダル

 現在、男女の区別なく競技が行われている唯一の五輪競技は馬術だ。1900年パリ大会から採用され、当初は軍将校のみが出場していたが、52年ヘルシンキ大会から現在まで「男女混合競技」の先駆けとして開催されている。

 日本で唯一、メダルを獲得したのが32年ロサンゼルス大会・障害飛越の西竹一だ。出場11人のうち、6人が落馬する難コースを愛馬「ウラヌス」と攻略。優勝候補の米国選手を抑え、金メダルを獲得した。東京・麻布の男爵家に生まれた西は、映画俳優のチャーリー・チャップリンらとも親交があるなど、欧米の社交界で人気があり「バロン・ニシ」と呼ばれて親しまれた。

 だが、36年ベルリン大会後は陸軍に戻り、第2次世界大戦が始まると騎兵隊ではなく戦車隊として活動。45年3月の硫黄島の戦いで戦死した。訃報を知ったのか、ともに世界を沸かせた「ウラヌス」も同月末に後を追うようにして死んだという。

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