【富山】高岡第一が優勝 エース田中誠央が初完封で11K「最高のピッチングができました」

両手を挙げて喜ぶ高岡第一のエース、田中

 ◆高校野球富山県代替大会 ▽決勝 高岡第一1―0石動(11日・富山市民)

 高岡第一が夏39年ぶりの優勝を果たした。最速142キロのエース右腕、田中誠央(まお、3年)が先発し、6安打、11奪三振で公式戦初完封。

 田中は「ピンチでも冷静に抑えられた。自分の中で最高のピッチングができました」と笑顔を見せると、39年前の夏に甲子園出場した同校OBの村本忠秀監督(55)は「絶対に泣かないでおこうと思ったのに…、選手たちはよく頑張ってくれました」と嬉し涙を流した。

 気温36度の猛暑の下、エース、田中が気迫の投球を見せた。5試合連続の先発となったが「疲れもあまりないし、自分的に暑くはなかったです」とケロリとした表情。抜群のコントロールでコースを突き、切れのあるストレートと変化球で相手打線を圧倒した。6回には1点をリードし「野手が声をかけてくれたので、緊張はあまりなかった。1点を守り切りたい」と最後まで集中を切らさず、130球を投げ切った。

 投球の合間には、口から真っ白なマウスピースが光った。金足農時代の吉田輝星投手(現日本ハム)に影響を受け「あのような空振りが取れるストレートを投げたい」と、歯科医院で型を取ってマウスピースを制作。「最初は違和感があったが、ボールのスピードが上がって、切れも増しました」。球速は142キロまで伸び、抜群の安定感を身に付けた。

 今後は大学で野球を続ける予定だ。「もっと成長して、プロで活躍できるようになりたい」と田中。夏の経験を糧にして、さらなる成長を誓った。(中田 康博)

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