大阪で2日連続ボクシング客入れ興行 コロナ禍で赤字覚悟もアポロ会長「開催して良かった」

アポロジム主催の客入れ興行では、600人収容の試合会場で観衆を約200人にとどめた

◆プロボクシング 56キロ契約8回戦 此村勇(3回1分15秒TKO)石橋俊(10日・淀川区民センター)

 大阪・淀川区民センターで10日、アポロジム主催の客入れ興行が開催され、収容600人のホールに観客約200人を動員し、7試合が行われた。新型コロナウイルス対策として、入口での検温と手指消毒のほか、試合間に扉を開け放っての換気やリングのロープ消毒も行い、場内での会話は控えてもらうように度々アナウンス。密を避けるために、興行後、観客の退出時間は東西南北の座席別に分けるなど徹底されていた。

 赤字覚悟で興行開催に踏み切ったプロモーターのアポロジム・度紀嘉男会長(69)=元東洋ジュニアライト級王者・アポロ嘉男=は「(コロナ対策で)こんなしんどい興行は初めて」と明かしたが、「開催して良かった。興行がなかったら、ボクサーたちも練習にやる気が出ないから」ときっぱり。大阪では、9日に枚方市立総合体育館(収容3500人)で850人を動員して行われたグリーンツダ興行に続き、2日連続で客入れ興行が開催された。

 この日のメインはノーランカー対決。仲里ジムから移籍初戦で興行の大トリを任された石橋俊(32)=アポロ=が2年4か月ぶりの復帰戦に臨んだが、変則的に動くサウスポーの此村勇(32)=ミツキ=にTKO負け。2回に左ストレートでダウンを奪われ、3回にロープ際で連打をまとめられストップとなった。

 新型コロナ感染拡大によって現在、日本ボクシングコミッションから全国のプロ加盟ジムに出げいこ自粛が言い渡されている。石橋は所属ジムの現役選手に階級が近いサウスポーがおらず、右構えの同僚に左構えで実戦練習をしてもらうしかなかった。左対策が不足していたが、4児の父でもある32歳は「負けたのはコロナのせいではなく自分の実力」とし、「このまま終わりたくない」と現役続行を希望。コロナ禍で制約は多いが完全燃焼を目指す。

最新一覧