復活Vの照ノ富士が本格的な稽古再開「今出来る事を精一杯続けていく」

本格的な稽古を再開した平幕・照ノ富士

 大相撲7月場所で30場所ぶり2度目の賜杯を抱いた元大関で幕尻・照ノ富士(28)=伊勢ケ浜=は10日、東京・江東区の部屋で稽古場に下りての本格的な稽古を再開。日本相撲協会を通じて取材に応じた。

 この日は四股やすり足などの基礎運動に加えて、10キロのダンベルを用いたトレーニングで汗を流した。7月場所の歴史的なV字復活劇から1週間。「今は9月場所に向けていい準備をしていく、という気持ちで切り替えています」と次を見据えている。

 秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)では幕内上位に番付が上がることが予想され、横綱・大関など上位陣との対戦が必至。気になる相手を問われると、「特別に誰というのはありません。当たる相手は誰でも関係なくやれることをやるだけなので」。鍛えていくポイントについては「全身。全部です」とした。

 今月6日には、母校・鳥取城北高を表敬訪問し、石浦外喜義校長(59)らに優勝を報告。後輩たちには「インターハイなど大会の機会がなくなってしまったけど、腐らずに毎日の努力がすごく大事だと思うので、頑張ってほしい。今は伊勢ケ浜部屋に鳥取城北からは自分だけなので、励みにもなるし、教えてもいけるので、今の状況(新型コロナウイルス)が落ち着いたらぜひ部屋に来てください」と伝えた。

 両膝のケガや糖尿病などに悩まされ、18年名古屋から4場所連続全休などを経て番付は序二段まで陥落。復帰した19年春場所以降、「東京五輪までに幕内」を目標に掲げてきた。その言葉通り、3月春場所で十両3枚目で10勝を挙げて再入幕を確実にした。東京五輪が1年後に延期となり、新たな目標については「これから立てようと思ってます」とした。

 元大関としては史上初めて序二段に陥落後再入幕し、奇跡の復活を果たした照ノ富士。約1か月後に迫る秋場所に向けて「(稽古は)これから徐々に、自分の体と相談しながら決めていきます。とにかく今出来る事を精一杯続けていく。その先によい結果がついてくればいい」と言葉に力を込めた。

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