首都圏初のプロボクシング客入れ興行に800人超 「コロナに負けたくなかった」興行主は徹底防止策

ボクシングでは3200人収容のアリーナ立川立飛に806人の観客が足を運び、熱心にファイトを見守った

 プロボクシングで、首都圏では再開後初めてとなる有観客興行が9日、東京・立川市のアリーナ立川立飛で行われた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月まで国内興行が中止。7月から再開したが、コロナ禍で首都圏ではすべて無観客試合だった。この日は806人が会場に足を運び、6試合を熱心に見守った。

 日本ボクシングコミッション(JBC)や興行主らは徹底した感染防止策を施した。万が一、感染者が出た場合、連絡が取れるように、入場者にはチケット半券の裏側に住所・氏名などの記入を依頼。ファンは要請に快く応じた。入場時には検温と手指消毒にも協力した。

 会場は通常のボクシング興行では3200人が収容できるが、この日用意された入場券は1300人分。最近の感染拡大の影響で自粛した人もいたため、集まったファンは806人。固定の指定席は1席ずつ空けてソーシャルディスタンスを保ち、アリーナのパイプ椅子は十分な間隔を空けて並べられた。

 「リングの消毒は試合ごとではなく、ラウンドごとに行った。みんな、頑張ってくれました。コロナに負けたくなかったですから」とプロモーターの石川久美子・石川ジム立川会長。試合終了後には出口が混雑して密の状態にならないように、規制退場に協力を要請した。

 飛まつを防止するため、パンフレットの裏側には「大声での応援はご遠慮ください」の一文が記されていた。セミファイナルで現役警察官・橋本祐二(折尾)に判定勝ちした昨年のライト級全日本新人王・斎藤真之助(石川ジム立川)は「お客さんの声はほとんど聞こえませんでした。聞こえたのはセコンドの声だけ。拍手は表彰されているみたいで新鮮でした」と、お客さんのマナーに感謝していた。

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