【南北海道】札幌国際情報、公立校と22年ぶりの2年連続決勝進出…原田航介主将「みんなの気持ちがつながった」

駒大苫小牧戦の8回表、ヘッドスライディングで9点目のホームを踏む札幌国際情報の原田(左)

◆高校野球 南北海道代替大会 ▽準決勝 札幌国際情報9―5駒大苫小牧(8日・札幌円山)

 南北海道では準決勝2試合が行われた。昨夏準Vの札幌国際情報は9―5で駒大苫小牧に勝利、初の頂点に王手をかけた。3―5の8回、打者11人の猛攻で6点を奪い逆転。公立校としては22年ぶりとなる2年連続決勝進出を果たした。札幌第一は4―1で札幌大谷を下した。エース山田翔太(3年)が5安打1失点で完投。優勝した2012年以来、8年ぶりに決勝に進んだ。決勝は今日9日に開催される。

 北北海道では準々決勝3試合が行われ、クラークの3番・金原塁二塁手(3年)が空知地区予選から4戦連続となるアーチをかけた。

 初Vへの挑戦権を、札幌国際情報が2年連続でつかみ取った。3―5の8回1死満塁から、代打・三戸遥永捕手が押し出し四球を選ぶと、続く片野晴允(はるみち)一塁手が右中間へ走者一掃の三塁打を放ち逆転。一挙6点で、昨年に続く決勝進出を果たした。9点目のホームを踏んだ原田航介主将は「みんなの気持ちがつながった。技術だけであれだけの点数は取れない。やってきたことがあの回に出た」と思い返した。

 公立校としては97、98年の札幌南以来、22年ぶりの2年連続決勝進出。4安打3打点の高橋瑠斗(りゅうと)遊撃手は「技術だけなら私学の選手に及ばない。粘り強さや心も含め、総合力で戦おうと取り組んできた」と口にした。チームの基本理念は「一球集中」。1プレーの大切さを常に意識し、強い気持ちを出して白球を追ってきた。8回の生還の際、投手ながらヘッドスライディングした原田は「ケガなど考えなかった。1点を取るために夢中で滑り込んだ」と言った。皆がチームのためにひたむきに戦い、熱戦を制した。

 昨年は決勝で北照と延長14回を戦った末、3―4で敗れた。その結果に片野が「夏は打つことができないと勝てない。そこは意識してやってきた」と振り返ったように、全体練習ができない期間も、各自が毎日300~400スイングを怠らなかった。練習直後の補食も欠かさず、夏場の体重減を防ぐことも続けて来た。

 迎える今日の雪辱舞台へ、昨年179球完投も敗れ去った原田は「去年の借りを返すことだけを考えてやってきた。やっとここまで来た」と、頂点取りへ意を強くした。1年前の悔し涙は、一丸となってうれし涙へと変えにいく。(砂田 秀人)

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