仙台育英「剛腕コンビ」笹倉世凪&伊藤樹で初戦取る 須江航監督「勝ちきりたい」…東北大会開幕

東北大会での活躍が期待される仙台育英・笹倉(左)と伊藤(カメラ・長井 毅)

 令和2年高校野球東北大会(宮城・石巻市民)がきょう9日、開幕する。同宮城大会を制し、夏の4連覇を達成した仙台育英は、昨夏の甲子園を1年生で経験した149キロ左腕・笹倉世凪投手(2年)と146キロ右腕・伊藤樹投手(2年)が初戦の一関学院(岩手)戦で登板するプランが浮上。剛腕コンビリレーで先陣を奪い、頂点へ上り詰める。

 東北大会を直前に控え、2人はこれまでともに戦ってきた先輩への「恩返し」の意味合いを込めて戦う決意を明かした。笹倉が「試合に出ることができれば、自分が持っている力を3年生のために出したい」と意気込めば、伊藤も「ベンチに入れば、入れなかった3年生の分までやらないといけない。東北大会では新チームにつなげられるものもあると思う。優勝を狙いながら(新チームに生かせることを)3年生から学んで良い大会にしていきたい」と気合をみなぎらせた。

 既に須江航監督(37)の頭の中には初戦の一関学院戦のゲームプランが描かれている。「初戦は向坂は投げさせたくない。笹倉、伊藤、吉野で勝ちきりたい」。準決勝で対戦する明桜(秋田)戦でエース向坂優太郎(3年)を投入することをもくろんでおり、初戦はこの両腕に加えて、展開次第では内野手との二刀流・吉野蓮(2年)の登板を準備させる。

 笹倉は「投手としてはどこまでアウトを重ねていけるか、どこまで投げきれるかで勝敗も決まってくる。投手としては1イニングでも多く投げたい」。完投も視野に入れて全力を尽くす覚悟だ。背番号3を背負い、5番打者としてもチームを支える男は「4番の入江(大樹)さん(3年)の後を打たせてもらうので、入江さんが返せなかった時は、自分が返す気持ちでいく。入江さんが打った時はつなぐ気持ちでいったり、場面ごとに変わる打順だと思う。どうやって点数を取るかを考えてやっていきたい」と臨機応変なチームバッティングで流れをもたらす。

 先発と救援、どちらもこなせる“万能型”の伊藤は「先発でも中継ぎでも、いつどこを任せられてもいいように準備していく。任せられたイニングはゼロに抑えたい。それに加えて、テンポ良く投げて攻撃につなげられるように自分の投球をしたい」と力強く語った。

 初戦で勢いをつけ、一気に東北NO1の座へ。剛腕コンビが押し上げる。(長井 毅)

 ◆笹倉 世凪(ささくら・せな)2003年5月14日、岩手・花泉町生まれ。17歳。小学2年で花泉スポーツ少年団で野球を始め、秀光中で軟式野球部に所属。中学2年時は全国3位、同3年時は全国準V。仙台育英では1年春からベンチ入り。中学時代に軟式でMAX147キロをマーク。硬式では最速149キロ。変化球の持ち球はカーブ、スライダー、スプリット。177センチ、90キロ。左投左打。

 ◆伊藤 樹(いとう・たつき)2003年8月24日、秋田・三郷町生まれ。16歳。仙南小2年で二塁手として野球を始め、秀光中で軟式野球部に所属。中学2年時は全国3位、同3年時は全国準Vを経験。仙台育英では1年春からベンチ入り。球種は最速146キロの直球、スライダー、カットボール、シュート、チェンジアップ、スプリット。176センチ、76キロ。右投右打。

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