【ソフトバンク】1軍スタッフも陽性 再検査で判明…4日楽天戦 NPB・井原事務局長「予定通り行うという方向性は聞いている」

選手と離れ練習を見る工藤監督(カメラ・保井 秀則)

 ソフトバンクは3日、30代の1軍チームスタッフ1人の新型コロナウイルス感染を発表した。1日に長谷川勇也外野手(35)の感染が判明し、2日に1、2軍の監督、選手ら約200人のPCRを実施。この日、当該スタッフについては要再検査の判定が出て、再受検で陽性となった。1軍選手らとの濃厚接触はないとしてチームは仙台に移動したが、4日の楽天戦(楽天生命)の開催については決定されず、最悪の場合、中止になる可能性も出てきた。

 リーグ首位のソフトバンクに再び、新型コロナ感染者が出た。午後10時ごろから三笠杉彦GM(46)が会見。1軍に帯同している30代の1軍チームスタッフに陽性判定が出たことを明かした。

 球団は2日に1軍およびファームの監督、選手ら約200人のPCR検査を実施。そのうち1軍の監督、選手ら86人は昼過ぎまでに陰性が判明したが、スタッフ1人が要再検査後に陽性と判明した。業務上接触のあった2人も自宅待機に。長谷川との接触はなく、別ルートでの感染の可能性が高いという。

 この日の午前中にはペイペイDで全体練習が行われ、工藤監督は「しっかり対策しても感染をしてしまう可能性はなくせないかもしれないが(感染防止の)意識は持っていないといけない。健康に気をつけながらシーズンを戦い切ることが最優先」とチームを鼓舞した。当該スタッフは練習前の集合には参加したが、球団に要再検査の情報が入ったため、練習には参加しなかったという。1軍監督、選手らとの濃厚接触はなく「移動には問題ない」(三笠GM)と判断。当該スタッフと自宅待機の計3人を残して、チームは4日の楽天戦に向けて夕方の飛行機で仙台へ移動した。

 球団は当初、飛行機に同乗する一般客らの不安を解消するため、チームが移動するまでにPCR検査の結果を発表する予定だった。しかし会見で発表があったのは、チームが仙台に到着してから4時間近く経過した午後10時ごろ。三笠GMは「要再検査を想定していなかった」と弁明し、「(一般客と)極力、大きな接触がないように移動している」と説明した。

 球団は、4日の試合の主催球団でもある楽天にも状況を説明。三笠GMは「私どもとしては(試合を)やりたい」としたが、一方で「明確に影響がないと、我々の方では言い切れない。主催球団の事情があるので、勘案しながら判断されると思う」と開催は明言しなかった。NPBの井原敦事務局長は「仙台の試合は予定通り行うという方向性は聞いている」と話した。

 2、3軍選手らのPCR検査の結果は4日以降に発表される。2日に体調不良を訴えていた寮生の体調は回復しているが、結果が出るまでファームの活動は自粛。そのため4日からのウエスタン・広島戦(由宇)は中止が決まった。ファーム選手の結果が出るまで、1、2軍の選手の入れ替えも行わない方針だ。

 ■臨時実行委で今後対応協議

 ソフトバンク・長谷川と1軍スタッフの感染や2日の西武戦中止などを受け、プロ野球の臨時実行委員会が開かれる見通しとなった。日本野球機構(NPB)の井原事務局長は「今後の対策について意見交換の場は必要」と話した。感染拡大で保健所の疫学調査に時間を要する現況の共有に加え、保健所による濃厚接触者の特定が次戦に間に合わない場合の試合挙行に関する対応などが協議されるとみられる。

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