【西東京】「福太郎に正一塁を奪われた先輩」国士舘・中西健登、清宮福太郎斬り「絶対に抑えたいと思ってました」完投勝利で4強

早実打線を1点に抑えて完投勝ちした国士舘・中西

◆高校野球 西東京代替大会 ▽準々決勝 国士舘4―1早実(3日、ダイワハウス八王子)

 西東京の準々決勝では、国士舘のサイド右腕・中西健登(3年)が早実を6安打無四球1失点に抑えて完投勝ち。調布シニア時代の1年後輩だった早実の4番・清宮福太郎(2年)を内野安打1本に封じるなど、昨秋都大会王者の貫禄を示した。

 涼しげな表情に隠された気迫が、一段と増した。国士舘・中西は、打席に清宮が入るたびにグッとにらみつけた。4度の対決で、130キロ前後の直球とスライダーを外角に集め、空振り三振を奪うなど4打数1安打。内野安打1本に封じ「対戦が決まってからずっと意識してました。絶対に抑えたいと思ってました」。相手の主砲を手玉に取り、ようやく笑顔が戻った。

 因縁の相手だった。全国屈指の強豪・調布シニアに所属していた中学時代、中西は投手ではなかった。一塁を守っていた2年生の夏、ずば抜けて体の大きな後輩が入部してきた。清宮だった。一塁の座を明け渡し、外野へ。「福太郎が入ってきて一塁を取られちゃった、という関係なんです…」

 だが、災い転じて福となす。3年時に右翼を守っていた姿を見た国士舘・永田昌弘監督(62)が、きれいな走り方や手足の長さ、186センチの長身を見て「投手をやらせたい」と一目ぼれ。国士舘に投手として誘われ、現在の自分がいる。「結果的には、福太郎のおかげでピッチャーになれたということなんですけどね」。ちゃめっ気たっぷりに話した。

 「当時もデカかったですけど、きょう対戦して、威圧感がすごいなと思いました」。試合後の整列では、言葉こそかわさなかったが、自然と目が合った。「向こうも意識してたんだと思います。早実の強力打線を抑えられたのは自信になります」。後輩斬りで弾みをつけ、このまま頂点まで駆け上がる。(片岡 泰彦)

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